魔女の横顔星雲を撮影してみて考えたことを書いておきます。まぁ、備忘録ですね。
淡い星雲を撮影するのは大変だぁという当たり前の結論です。
さて、まずは1枚目。これが精一杯?
なんとか無理矢理仕上げました。
偽色が出てます。いろいろ考えた末にフィルターの挿入位置ではないかとの結論。
クローズアップレンズの後ろ(カメラ側)にフィルターが入っています。
焦点距離が280 mmと短くなったので、フィルターへの光の入射角が大きいことで偽色が発生したのかも知れません。
写真の上側が北なので、横顔は逆さまになっています。
撮影条件
場所:阿見町霞ヶ浦湖畔
撮影開始日時:2026年1月13日、21:47:27 (JST)
露出:90秒 20枚
撮影機材
望遠鏡:FS-60CB + Kenko Closeup Lens AC #3, FL/280 mm
赤道儀:Vixen GP2
冷却カメラ:ZWO ASI533MC Pro (Gain 260, -15℃, Offset 5)
フィルター:ZWO Duo-Band
ガイド:PHD2(ガイド鏡 SV165 口径30 mm FL/120 mm)
撮影ソフト:N.I.N.A 3.1 HF2
画像処理ソフト:StellaImage 10(かぶり補正, フラット補正, レベル調整, トーンカーブ調整, スターシャープ, soft binning 3)
続いて2枚目
今度はフィルターの挿入位置を変えてみました。
Closeup Lensの対物側です。
フィルターも替えました。なぜかというと、ZWO Duo-Bandは31.7 mm径なのでケラレが生じそう。
52 mm径で、同じく干渉フィルターです。
なぜ街中で撮影か?偽色のチェックです。(なので構図はいい加減!)偽色はだいぶ軽減されています。
それにしても立体駐車場の屋上LED照明の明るさがとんでもないです。防犯にしてもそこまで明るくするか?
撮影条件
場所:つくば市吾妻
撮影開始日時:2026年1月30日、22:04:49 (JST)
露出:3分 19枚
撮影機材
望遠鏡:FS-60CB + Kenko Closeup Lens AC #3, FL/280 mm
赤道儀:Vixen GP2
冷却カメラ:ZWO ASI533MC Pro (Gain 260, 6℃, Offset 5)
フィルター:Kenko LPR type 2
ガイド:ノータッチガイド
撮影ソフト:N.I.N.A 3.1 HF2
画像処理ソフト:StellaImage 10(かぶり補正, レベル調整, トーンカーブ調整, スターシャープ, soft binning 3)
続いて3枚目
さて、仕上げです。
夜空が暗そうなところへ行って撮影してみましたが、空が少し霞んでいたようであまり暗くなかったですね。
撮影開始時に星雲はすでに南中を過ぎていて、つくば周辺は西空が明るめなんです。
偽色はほぼ無くなり1枚目よりは全体的にかなり改善されましたが、右下からの街明かりは消しきれませんでした。
撮影条件
場所:石岡市芝山
撮影開始日時:2026年2月13日、20:09:29 (JST)
露出:3分 60枚(3時間)
撮影機材
望遠鏡:FS-60CB + Kenko Closeup Lens AC #3, FL/280 mm
赤道儀:Vixen GP2
冷却カメラ:ZWO ASI533MC Pro (Gain 260, -15℃, Offset 5)
フィルター:Astronomic UHC-E T2マウント用
ガイド:PHD2(ガイド鏡 SV165 口径30 mm FL/120 mm)
撮影ソフト:N.I.N.A 3.1 HF2
画像処理ソフト:StellaImage 10(かぶり補正, レベル調整, トーンカーブ調整, スターシャープ, soft binning 3)
== 結論 ==
バックグラウンドレベルを下げないことには、画像処理でいくら頑張っても淡い星雲が浮き出てきません。
ノイズレベルの平滑化を狙い露出時間を稼いで、そこはうまくいったのですが、バックグラウンドの高さに負けました。
やはり、淡い星雲の撮影で重要なのはなんと言っても空の暗さですね。
今年の秋以降、東の空にあるときを狙って再挑戦です。
-- あかとんぼ 2026-03-06 (金) 23:59:25