2022年5月の夜空†
2022年天文現象、行事メモ
※月齢は21時の値(こよみの計算 - 国立天文台暦計算室にて計算、未明の現象は前日の月齢とする)
今月の一番星は何?†
- 月半ばまでは、南西の低空のシリウス
- 月半ばより後は、東の空のアークトゥルスか、北東の低空のベガ
(茨城付近では、日没は午前6時半〜午後7時ごろ、日暮れは午後7時〜午後7時半ごろとなります。)
※参考:こよみの計算 - 国立天文台暦計算室(日の出入り・南中時、薄明・薄暮) 計算地点:ふれあいの里天文台
※夜明・日暮の時刻は太陽の中心高度が-7°21′40″となる時刻 参考:こよみ用語解説 太陽や月などの運動 - 国立天文台暦計算室
月日(曜日) | 夜明 | 日の出 | 日の入 | 日暮 |
5月 1日(日) | 04:11 | 04:44 | 18:28 | 19:01 |
6月 1日(水) | 03:44 | 04:20 | 18:53 | 19:29 |
夕空(日暮れの頃)の見時†
4月29日(金)に東方最大離角となった水星は、高度を下げ、5月12日ごろには見づらくなるでしょう。
冬の星座もだいぶ沈み、夕空に残る一等星は、ぎょしゃ座のカペラ、こいぬ座のプロキオン、ふたご座のポルックスぐらいとなるでしょう。
- 5月 2日(月)日没直後の西の超低空で細い月(月齢1.6)が水星に近づく
- 5月 3日(火)日没後の西の低空で細い月(月齢2.6)がアルデバランに近づく
- 5月 6日(金)夕方の西の空で、月(月齢5.6)がポルックスに近づく
- 5月 9日(月)夕方の南西の空高く、月(月齢8.6)がレグルスに近づく
- 5月13日(金)夕方の南東の空で月(月齢12.6)がスピカに近づく
三日月†
半月(上弦)は、9日(月)45:48、三日月は、 3日(火)で、 2日(土)〜 8日(金)は、西空に三日月形の月が見られます。
- 16日(月)13:14 満月 スーパームーン(今年4回あるスーパームーンの1回目)
- アメリカの民間伝承による満月の名前(旧メイン州農暦によるブルームーン計算法)
- Milk Moon, Flower Moon, Corn Planting Moon, Planting Moon, Hare Moon(ミルク・ムーン、フラワー・ムーン、コーン・プランティング・ムーン、プランティング・ムーン、ヘア・ムーン)
- 現行アメリカ農暦(Farmers’ Almanac、Old Farmers’ Almanac 現在発行版)による満月の名前
- 5月 Full Flower Moon(別名:Full Corn Planting Moon, Milk Moon) フラワー・ムーン〜春の花々が咲き誇る頃の月
今月の惑星†
- 土星(1等)は、午前1時半頃〜午後11時半頃、東の空に昇ってきます。未明の南東の低空に斜め下に金星、木星、火星を従え、高度を上げていきます。
- 火星(1等)は、午前2時半頃〜午前1時半頃、東の空に昇ってきます。日の出前の南東の低空に接近する金星、木星、が斜め下にあり、斜め上の土星と近くにが並んでいます。金星と離れた木星に近づいていき、5月30日(月)には、離角約30分程まで、大接近します。
- 木星(−2等)は、午前3時頃〜午後1時半ごろ東の低空に上ってきます。5月 1日(日)には、金星と離角約15分程まで大接近しますが、その後、金星と離れ、今度は火星が近づいてきて、5月30日(月)には、離角約30分程まで、大接近します。さらに斜め上には、土星があります。
- 金星(−4等)は、午前3時頃〜2時半頃に東の低空に昇ってきます。5月中は少しずつ高度を下げながら、東へ動いていきます。5月 1日(日)には、木星と離角約15分程まで大接近しますが、その後、木星と離れていきます。斜め上には火星、土星があって、斜めの直線に並んでいます。
- 水星(0等〜2等)は、日没直後の西の超低空で、4月29日(金)に東方最大離角となったのち、高度を下げて、5月12日ごろには、見づらくなります。
日没直後の西の低空では、4月29日(金)に東方最大離角となった、水星が5月12日ごろには見づらくなります。
日の出前の東の低空では、5月 1日(日)に、金星と木星が離角約15分程まで大接近し、その斜め上には火星、さらに上には土星がほぼ直線に並んでいます。この後、金星は木星から離れて東側に高度を下げて行き、木星から離れますが、今度は火星が、木星に近づいていき、5月30日(月)には、離角約30分ほどまで大接近します。土星は、だんだん高度を上げ、ほかの3惑星から離れていきます。
5月23日(月)〜5月27日(金)には、この朝の空に並んでいる惑星の近くを月が通っていきます。
- 5月 1日(日)夜明け前の南東の低空で、金星が木星に大接近(離角約15分、望遠鏡で同視野に入れて木星の縞模様、金星の形がわかる)
- 5月 2日(月)日没直後の西の超低空で細い月(月齢1.6)が水星に近づく
- 5月23日(月)未明の南東の低空で、月(月齢21.6)が土星に近づく
- 5月25日(水)未明の東の低空で、月(月齢23.6)が接近中の火星、木星に近づく
- 5月27日(金)夜明け前の東の低空で、月(月齢25.6)が金星に近づく
- 5月30日(月)夜明け前の東の低空で、火星が木星に接近(離角約30分)
見やすい星座†
※宵の空(20時ごろの星空)での見え方です。
北斗七星が北の空高くに輝き、柄の曲がりを伸ばしていくとアルクトゥルスに達し、さらに伸ばすとスピカに至ります。アルクトゥルスとスピカを結び右側に三角形を作る位置にはしし座の2等星、デネボラがあり、この右側にしし座があります。星座は春の真っ盛りです。
天文現象と関連行事†
双眼鏡、小望遠鏡のある人は†
- 下弦〜三日月となる、4月23日(土)頃〜5月 3日(火)頃、5月23日(月)頃〜6月 1日(水)頃は、星雲星団、天の川の見頃となります。
- かみのけ座の散開星団メロッテ(Mel)111は、見頃です。ぜひ、挑戦してみてください。
- かに座の散開星団M44プレセペも見頃です。
- りょうけん座の球状星団M3も見頃です。
- ヘルクレス座にある球状星団M13は北半球で最も大きな球状星団です。双眼鏡では、ほんのかすかな綿埃のような見え方です。見えるかどうか、ぜひ、挑戦してみてください。
※双眼鏡は、倍率6〜10倍で口径40〜50mmを推奨します。
出典、参考†
※このページは、ツイッター、ブログなどでの拡散大歓迎です!また、事実の羅列なので、著作権はありません。コピペも可です。ネタ作りに大いにご利用ください。