2022年2月の夜空†
2022年天文現象、行事メモ
※月齢は21時の値(こよみの計算 - 国立天文台暦計算室にて計算、未明の現象は前日の月齢とする)
今月の一番星は何?†
- 上、中旬 南西の低空の木星か南東の低空のシリウス
- 下旬 南東の低空のシリウス
(茨城付近では、日没は午後5時〜午後5時半ごろ、日暮れは午後5時半〜午後6時ごろとなります。)
※参考:こよみの計算 - 国立天文台暦計算室(日の出入り・南中時、薄明・薄暮) 計算地点:ふれあいの里天文台
※夜明・日暮の時刻は太陽の中心高度が-7°21′40″となる時刻 参考:こよみ用語解説 太陽や月などの運動 - 国立天文台暦計算室
月日(曜日) | 夜明 | 日の出 | 日の入 | 日暮 |
2月 1日(火) | 06:06 | 06:38 | 17:06 | 17:38 |
3月 1日(火) | 05:37 | 06:08 | 17:35 | 18:05 |
夕空(日暮れの頃)の見時†
夕空を賑わしていた木星も高度を下げ、日没直後の西の超低空にありますが、20日(日)頃には見づらくなり、夕空での惑星は見えなくなります。
3日(木)には、西の低空で、この木星に細い月が近づきます。
- 2月 3日(木)日没後の南西の低空で細い月(月齢2.3)が木星に近づく
- 2月10日(木)夕方の南東の空高く、月(月齢9.3)がアルデバランに近づく
- 2月13日(日)夕方の東の空で、月(月齢12.3)がポルックスに近づく
- 2月20日(日)頃、木星の高度が下がり、見づらくなる
三日月†
半月(上弦)は、 8日(火)22:50、三日月は、 3日(木)で、 2日(水)〜 7日(月)は、西空に三日月形の月が見られます。
- 17日(木)01:56 満月
- アメリカの民間伝承による満月の名前(旧メイン州農暦によるブルームーン計算法)
- Snow Moon, Hunger Moon, Bony Moon, Storm Moon(スノー・ムーン、ハンガー・ムーン、ボニー・ムーン、ストーム・ムーン)
- 現行アメリカ農暦(Farmers’ Almanac、Old Farmers’ Almanac 現在発行版)による満月の名前
- 2月 Full Snow Moon(別名:Full Hunger Moon) スノー・ムーン〜雪が激しく降る頃の月
今月の惑星†
- 木星(−2等)は、夕空の南東の低空〜極超低空に昇っていて、高度を下げ、20日頃には低すぎて見えなくなります。
- 金星(−5等)は、日の出前の南東の低空に昇ってきます。日を追うごとに南東方向へ地平線を這うように動き、あまり高度を上げません。午前4時半頃〜午前3時半頃に東の超低空に昇ってきます。2月13日(日)には最大光度(-4.9等)となります。
- 火星(1等)は、午前4時半頃〜午前4時頃、南東の空に昇ってきます。日の出前の南東の低空に昇っています。
- 土星(1等)は、2月 5日(土)には、合となり、太陽方向となって、見づらくなります。25日(金)頃から日の出直前の東の超低空に見え始めます。
- 水星(−1等〜0等)は、1月30日(日)頃から日の出直前の南東の極超低空に昇っていて、高度を上げ、17日(木)(日の出直前の高度:13度03分、明るさ:-0.0等)の西方最大離角を過ぎると高度を下げ、3月13日(日)頃には、低すぎて見えなくなります。
夕空の木星は、日没直後の西の超低空にありますが、20日(日)頃には見づらくなり、夕空での惑星は見えなくなります。一方、日の出前の南東の空には、火星、金星が並び、極超低空に、水星が加わります。金星は、火星に近づいてきいきます。25日(金)頃から、これに東の超低空から土星が加わります。
3日(木)に、夕方の日没後の南西の低空で金星に細い月が近づきます。朝方の日の出前の南東の低空では27日(日)、28日(月)に、接近している金星と火星に細い月が近づきます。
- 2月 3日(木)日没後の南西の低空で細い月(月齢2.3)が木星に近づく
- 2月13日(日)金星 最大光度(-4.9等)
- 2月27日(日)夜明け前の南東の低空で、月(月齢25.3)が火星の横に来て、金星、火星、月で三角形を作る
- 2月28日(月)夜明け前の南東の低空で、月(月齢26.3)が金星の下に来て、金星、火星、月で三角形を作る
見やすい星座†
※宵の空(20時ごろの星空)での見え方です。
南の空には、一等星が7つもある豪華な冬の星座が見えています。おうし座のアルデバランから、ぎょしゃ座のカペラ、ふたご座のポルックス、こいぬ座のプロキオン、おおいぬ座のシリウス、オリオン座のリゲル、ベテルギウスとたどると、大文字のGの形になりグレートGといったり、六角形の形に並ぶことから、冬のダイヤモンドといったりします。このうちの、ベテルギウス、プロキオン、シリウスを結んでできる三角形を冬の三角形といいます。宵の空は冬の盛りです。
天文現象と関連行事†
双眼鏡、小望遠鏡のある人は†
- 下弦〜三日月となる、1月25日(火)頃〜2月 3日(木)頃、2月24日(木)頃〜3月 5日(土)頃は、星雲星団、天の川の見頃となります。
- ふたご座の一等星カストルとしし座の一等星レグルスの間、カストル寄りに双眼鏡で見ると綿ぼこりのようなかすかなものが見えます。これが、かに座の散開星団M44プレセペです。条件が良いと肉眼でも淡い小さな光の雲のように見えるそうです。双眼鏡で場所を確認できたら、肉眼でも挑戦してみましょう。
- おおいぬ座の一等星シリウスの下を双眼鏡でたどると、ぼーっとして小さな光のシミのようなものが見えます。これも散開星団ですが、M41といいます。
- オリオン座の三ツ星の下、小三ツ星の真ん中の星を囲む、散光星雲、オリオン座大星雲M42は見頃です。
- ふたご座の右の人(兄のカストル)の足元の散開星団M35も見頃です。
- ベテルギウスとプロキオンの間、バラ星雲の真ん中にある散開星団も見頃です。
- ペルセウス座の中心付近の、ゆるく星が集まっている散開星団は、空の高いところにあり、双眼鏡を向けづらいですが、見頃です。ぜひ、挑戦してください。
- カシオペヤ座とペルセウス座の間の二重星団は見納めです。
- ぎょしゃ座の散開星団、M36、M37、M38もまだまだ見頃です。
※双眼鏡は、倍率6〜10倍で口径40〜50mmを推奨します。
出典、参考†
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