2022年1月の夜空†
2022年天文現象、行事メモ
※月齢は21時の値(こよみの計算 - 国立天文台暦計算室にて計算、未明の現象は前日の月齢とする)
今月の一番星は何?†
(茨城付近では、日没は午後4時半〜午後5時ごろ、日暮れは午後5時〜午後5時半ごろとなります。)
※参考:こよみの計算 - 国立天文台暦計算室(日の出入り・南中時、薄明・薄暮) 計算地点:ふれあいの里天文台
※夜明・日暮の時刻は太陽の中心高度が-7°21′40″となる時刻 参考:こよみ用語解説 太陽や月などの運動 - 国立天文台暦計算室
月日(曜日) | 夜明 | 日の出 | 日の入 | 日暮 |
1月 1日(土) | 06:14 | 06:48 | 16:36 | 17:10 |
2月 1日(火) | 06:06 | 06:38 | 17:06 | 17:38 |
夕空(日暮れの頃)の見時†
日没前の南西の低空にある金星(−4等)は、4日(火)頃には、低くなりすぎて見づらくなります。
日没直後の南西の超低空には木星、土星、水星がほぼ等間隔に直線に並んでいます。
5日(水)〜6日(木)には、この並びの下を月が通っていきます。
7日(金)には、この並びに月が加わり、細い月、木星、土星、水星がほぼ一直線に並びます。
月は、7日(火)には、金星に、8日(水)には、土星に、9日(木)には、木星に接近します。
日没直後の南西の極超低空に見える水星は、7日(金)の東方最大離角に向け、高度を上げてその後下げて、16日(日)には、低すぎて見えなくなります。また、土星も高度を下げ、26日(水)には、低すぎて見えなくなります。
- 1月 1日(土)日没直後の南西の空〜超低空に木星、土星、水星がほぼ等間隔に直線に並ぶ。水星と並んで金星も見える。
- 1月 4日(火)日没直後の南西の超低空で水星に細い月(月齢1.7)が接近(上の方には木星、土星が並ぶ)
- 1月 5日(水)日没後の南西の低空で細い月(月齢2.7)が土星に近づく(木星、月、土星で三角形を作る土星の下には水星がある)
- 1月 6日(木)日没後の南西の空で、細い月(月齢3.7)が木星に接近(木星、土星、水星と斜めに並んでいる)
- 1月 7日(金)日没直後の南西の空〜超低空で、細い月(月齢4.7)、木星、土星、水星がほぼ一直線に斜めに並ぶ
- 1月 7日(金)水星 東方最大離角(日没時の高度:14度31分 、明るさ:-0.6等)
- 1月13日(木)日没直後の南西の超低空で水星が土星に接近
- 1月13日(木)夕方の東の空で、月(月齢10.7)がアルデバランに近づく
- 1月17日(月)夕方の東の低空で、月(月齢14.7)がポルックスに近づく
- 1月17日(月)頃、水星の高度が下がり、見づらくなる
- 1月26日(水)頃、土星の高度が下がり、見づらくなる
三日月†
半月(上弦)は、10日(月)03:11、三日月は、 5日(水)で、 4日(火)〜 9日(日)は、西空に三日月形の月が見られます。
- 18日(火)08:48 今年最遠の満月(地心距離:401024km 視直径:29分47秒)
- アメリカの民間伝承による満月の名前(旧メイン州農暦によるブルームーン計算法)
- Wolf Moon, Old Moon, Moon After Yule, Ice Moon(ウォルフ・ムーン、オールド・ムーン、ムーン・アフター・ユール、アイス・ムーン)
- 現行アメリカ農暦(Farmers’ Almanac、Old Farmers’ Almanac 現在発行版)による満月の名前
- 1月 Full Wolf Moon(別名:Old Moon, Moon After Yule, Full Snow Moon) ウォルフ・ムーン〜狼の群れがひもじそうに遠吠えする頃の月
今月の惑星†
- 木星(−2等)は、夕空の南東の空に昇っていて、高度を下げていきます。午後8時半頃〜午後7時頃、西の空に沈みます。
- 土星(1等)は、夕空の南東の空に昇っていて、午後7時頃〜午後5時半頃、南西の空に沈みますが、高度を下げていき、26日(水)には、低すぎて見えなくなります。
- 水星(−1等)は、日没直後の南西の極超低空に昇っていて、高度を上げ、 7日(金)の東方最大離角を過ぎると高度を下げ、16日(日)には、低すぎて見えなくなります。
- 金星(−4等)は、月初、日没直後の南西の低空に見えていて、午後5時半頃、南西の空に沈みますが、高度を下げていき、4日(火)頃には、低くなりすぎて見づらくなります。一方、13日(木)頃から、日の出直前の東の極超低空に明けの明星として見え始め、高度を上げていきます。
- 火星(2等〜1等)は、午前5時頃〜午前4時半頃、南東の空に昇ってきます。日の出前の南東の低空にあります。
日没前の南西の低空にある金星(−4等)は、4日(火)頃には、低くなりすぎて見づらくなりますが、明け方の空にまわり、13日(木)頃から、日の出直前の東の極超低空に明けの明星として見え始め、高度を上げていきます。
日没直後の南西の超低空には木星、土星、水星がほぼ等間隔に直線に並んでいます。
5日(水)〜6日(木)には、この並びの下を月が通っていきます。
7日(金)には、この並びに月が加わり、細い月、木星、土星、水星がほぼ一直線に並びます。
月は、7日(火)には、金星に、8日(水)には、土星に、9日(木)には、木星に接近します。
日没直後の南西の極超低空に見える水星は、7日(金)の東方最大離角に向け、高度を上げてその後下げて、16日(日)には、低すぎて見えなくなります。また、土星も高度を下げ、26日(水)には、低すぎて見えなくなります。
日の出前の南東の空では、金星が火星に近づいていき、29日(土)、30日(日)とこれらに細い月が通り過ぎていきます。
- 1月 1日(土)日没直後の南西の空〜超低空に木星、土星、水星がほぼ等間隔に直線に並ぶ水星と並んで金星も見える。
- 1月 4日(火)日没直後の南西の超低空で水星に細い月(月齢1.7)が接近(上の方には木星、土星が並ぶ)
- 1月 4日(火)頃、金星が西に低くなりすぎて見づらくなる
- 1月 5日(水)日没後の南西の低空で細い月(月齢2.7)が土星に近づく(木星、月、土星で三角形を作る土星の下には水星がある)
- 1月 6日(木)日没後の南西の空で、細い月(月齢3.7)が木星に接近(木星、土星、水星と斜めに並んでいる)
- 1月 7日(金)日没直後の南西の空〜超低空で、細い月(月齢4.7)、木星、土星、水星がほぼ一直線に斜めに並ぶ
- 1月13日(木)頃、金星が、日の出直前の東の極超低空に明けの明星として見え始める
- 1月13日(木)日没直後の南西の超低空で水星が土星に接近
- 1月16日(日)頃、日没直後の南西の極超低空の水星が低すぎて見えなくなる
- 1月26日(水)頃、日没直後の南西の極超低空の土星が低すぎて見えなくなる
- 1月29日(土)日の出直前の南東の低空で、月(月齢25.7)が火星の横に来て、金星、火星、月が横に並ぶ
- 1月30日(日)日の出直前の南東の低空で、月(月齢26.7)が火星の下に来て、金星、火星、月で直角三角形を作る
見やすい星座†
※宵の空(20時ごろの星空)での見え方です。
秋の四辺形(ペガススの四辺形)は、西に傾き、オリオン座の形が目を引く冬の星座が東の空高いところに昇っています。冬の星座は、一等星が7つもあり、にぎやかです。これらを、おうし座のアルデバランから、ぎょしゃ座のカペラ、ふたご座のポルックス、こいぬ座のプロキオン、おおいぬ座のシリウス、オリオン座のリゲル、ベテルギウスとたどると、大文字のGの形になりグレートGといったり、六角形の形に並ぶことから、冬のダイヤモンドといったりします。このうちの、ベテルギウス、プロキオン、シリウスを結んでできる三角形を冬の三角形といいます。
今月の流星群†
冬の流星観望は、とにかく寒さとの戦いです。冬の夜は思いの外、冷え込みます。特に体を動かさないため、どんどん体が冷えてしまいます。風が吹くとさらに体感温度が下がります。防寒具はもちろん、防風の生地やカイロなど、必要以上と思われる防寒対策で臨みましょう。
流星を見るコツは、とにかく、たくさんの空が見える空の開けたところで、できれば横になって、なるべく空全体を見るように顔を動かせば、運が良ければ、見つけることができるでしょう。ただし寒いので、体が直接地面や建物に触れないよう敷物やいす、寝台など工夫しましょう。また、立ったまま首を真上に向け続けると、首を痛めることがありますので、十分注意してください。
天文現象と関連行事†
- 12月25日(土)〜1月 3日(月)GLOBE at Night (対象:北半球 オリオン座、南半球 オリオン座)日本語サポートページ 日本語Webアプリ(スマホでも使えます。) スマートフォン用アプリ
- 1月 1日(土)日没直後の南西の空〜超低空に木星、土星、水星がほぼ等間隔に直線に並ぶ。水星と並んで金星も見える。
1月 3日(月)03:33 新月
- 1月 3日(月)〜 4日(火)しぶんぎ座流星群見頃 極大:4日05時 月齢:0.7 月齢条件最良、極大条件良
- 1月 4日(火)日没直後の南西の超低空で水星に細い月(月齢1.7)が接近(上の方には木星、土星が並ぶ)
- 1月 4日(火)頃、金星が西に低くなりすぎて見づらくなる
- 1月 5日(水)三日月
- 1月 5日(水)日没後の南西の低空で細い月(月齢2.7)が土星に近づく(木星、月、土星で三角形を作る土星の下には水星がある)
- 1月 6日(木)日没後の南西の空で、細い月(月齢3.7)が木星に接近(木星、土星、水星と斜めに並んでいる)
- 1月 7日(金)水星、東方最大離角(日没時の高度:14度31分、明るさ:-0.6等)
- 1月 7日(金)日没直後の南西の空〜超低空で、細い月(月齢4.7)、木星、土星、水星がほぼ一直線に斜めに並ぶ
- 1月 9日(日)金星、内合
- 1月10日(月)03:11 上弦
- 1月13日(木)日没直後の南西の超低空で水星が土星に接近
- 1月13日(木)夕方の東の空で、月(月齢10.7)がアルデバランに近づく
- 1月16日(日)頃、日没直後の南西の極超低空の水星が低すぎて見えなくなる
- 1月17日(月)夕方の東の低空で、月(月齢14.7)がポルックスに近づく
- 1月18日(火)08:48 満月 今年最遠の満月(地心距離:401024km 視直径:29分47秒)
- アメリカの民間伝承による満月の名前(旧メイン州農暦によるブルームーン計算法)
- Wolf Moon, Old Moon, Moon After Yule, Ice Moon(ウォルフ・ムーン、オールド・ムーン、ムーン・アフター・ユール、アイス・ムーン)
- 現行アメリカ農暦(Farmers’ Almanac、Old Farmers’ Almanac 現在発行版)による満月の名前
- 1月 Full Wolf Moon(別名:Old Moon, Moon After Yule, Full Snow Moon) ウォルフ・ムーン〜狼の群れがひもじそうに遠吠えする頃の月
- 1月20日(木)宵の東の低空で、月(月齢17.7)がレグルスに近づく
- 1月23日(日)〜2月 5日(土)デジカメ星空診断 powered by 星空公団
- 1月24日(月)〜2月 2日(水)GLOBE at Night (対象:未定)日本語サポートページ 日本語Webアプリ(スマホでも使えます。) スマートフォン用アプリ
- 1月25日(火)22:41 下弦
- 1月25日(火)夜半の東の低空で、月(月齢22.7)がスピカに近づく
- 1月26日(水)頃、日没直後の南西の極超低空の土星が低すぎて見えなくなる
- 1月28日(金)夜明け前の南東の低空で、月(月齢24.7)がアンタレスに接近
- 1月29日(土)日の出直前の南東の低空で、月(月齢25.7)が火星の横に来て、金星、火星、月が横に並ぶ
- 1月30日(日)日の出直前の南東の低空で、月(月齢26.7)が火星の下に来て、金星、火星、月で直角三角形を作る
双眼鏡、小望遠鏡のある人は†
- 下弦〜三日月となる、12月27日(月)頃〜1月 5日(水)頃、1月25日(火)頃〜2月 3日(木)頃は、星雲星団、天の川の見頃となります。
- オリオン座の三ツ星の下、三ツ星をベルトとするとそこから下がる剣のように縦に並んだ三つの星があります。小三ツ星といいます。この小三ツ星の真ん中の星は、肉眼でも少し滲んでいるように見えます。双眼鏡で見ると、何か霧のようなホコリのようなもので、囲まれています。このホコリのようなものが散光星雲、オリオン座大星雲M42です。
- ふたご座の右の人(兄のカストル)の足元に散開星団M35があります。双眼鏡では、ぼーっとホコリのように見えますが、星の集団です。
- ベテルギウスとプロキオンの間、少しベテルギウスよりにこじんまりと縦3つに並んだ星の並びが二つ横に並んでいる星の集まりがあります。散開星団NGC2244ですが、バラ星雲の真ん中にある星団といったほうがわかりやすいかもしれません。この散開星団の周りにバラ星雲があるはずですが、淡すぎて見ることはできません。写真で撮ると赤いバラの花のように写ります。
- ペルセウス座の中心付近の、ゆるく星が集まっている散開星団は、空の高いところにあり、双眼鏡を向けづらいですが、見頃です。ぜひ、挑戦してください。
- アンドロメダ座の膝小僧に当たる星の近くのアンドロメダ座銀河も見頃です。ぜひ、挑戦してみてください。
- カシオペヤ座とペルセウス座の間の二重星団も、見頃です。ぜひ、挑戦してみてください。
- ぎょしゃ座の散開星団、M36、M37、M38は、空の高いところにあり、双眼鏡を向けづらいですが、挑戦してください。
※双眼鏡は、倍率6〜10倍で口径40〜50mmを推奨します。
出典、参考†
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