2021年6月の夜空†
2021年天文現象、行事メモ
※月齢は21時の値(こよみの計算 - 国立天文台暦計算室にて計算、未明の現象は前日の月齢とする)
今月の一番星は何?†
- 上旬〜中旬ごろ、南東〜南の空高くアルクトゥルスか、北東の低空〜北東の空のベガか、西の低空の金星
- 中旬ごろ〜下旬、西の低空の金星
(茨城付近では、日没は午後7時ごろ、日暮れは午後7時半ごろとなります。)
※参考:こよみの計算 - 国立天文台暦計算室(日の出入り・南中時、薄明・薄暮) 計算地点:ふれあいの里天文台
※夜明・日暮の時刻は太陽の中心高度が-7°21′40″となる時刻 参考:こよみ用語解説 太陽や月などの運動 - 国立天文台暦計算室
月日(曜日) | 夜明 | 日の出 | 日の入 | 日暮 |
6月 1日(火) | 03:44 | 04:20 | 18:53 | 19:29 |
7月 1日(木) | 03:45 | 04:22 | 19:03 | 19:39 |
夕空(日暮れの頃)の見時†
火星は、 8日(火)に冬の星座を出ますが、明るさは2等級で、あまり目立ちません。
日没直後の西の低空には金星(−4等)があり、北西から西へ動いていきますが、なかなか高度を上げません。
- 6月 1日(火)西の低空で、ふたご座のポルックスに火星が近い
- 6月 8日(火)火星がかに座に入り、冬の星座から出る
- 6月12日(土)日没直後の西の空で金星に月(月齢2.0)が接近
- 6月13日(日)西の低空で、ふたご座のポルックスと火星の間に月(月齢3.0)が入る
- 6月16日(水)西の空で、しし座のレグルスに月(月齢6.0)が近い
- 6月20日(日)南の空で、おとめ座のスピカに月(月齢10.0)が近い
- 6月21日(月)日没直後の西の超低空で、ふたご座のポルックスに金星が近い
- 6月23日(水)南東の低空で、さそり座のアンタレスに月(月齢13.0)が近い
三日月†
半月(上弦)は、6月18日(金)12:54、三日月は 6月12日(土)で、6月11日(金)〜17日(木)は、西空に三日月形の月が見られます。
- 25日(金)03:40 スーパームーン
- アメリカの民間伝承による満月の名前(旧メイン州農暦によるブルームーン計算法)
- Hay Moon, Buck Moon, Thunder Moon, Ripe Corn Moon, Mead Moon, Moon of the Red Cherries, Rose Moon(ヘイ・ムーン、バック・ムーン、サンダー・ムーン、ライプ・コーン・ムーン、ミード・ムーン)
- 現行アメリカ農暦(Farmers’ Almanac、Old Farmers’ Almanac 現在発行版)による満月の名前
- 6月 Full Strawberry Moon(別名:Rose Moon, Hot Moon) ストロベリー・ムーン〜イチゴを収穫する頃の月
今月の惑星†
- 金星(−4等)は、日没直後の西の低空に見えていますが、高度はあまり上がりません。
- 火星(2等)は、日没時には、西の空〜低空に昇っています。午後10時頃〜午後9時頃、西の空に沈みます。
- 木星(−2等〜−3等)は、午前0時頃〜午後10時頃、東の空に昇り、少しずつ高度を上げていきます。
- 土星(1等〜0等)は、午後11時頃〜午後9時頃、東の空に昇り、少しずつ高度を上げていきます。
- 水星(1等)は、月末頃、日の出直前の東の超低空に昇ってきます。
夕空の南の空高くの火星は冬の星座から出ますが、光度が2等であまり目立ちません。
夜半には、木星と土星が並んで昇ってきます。1日(火)には、この2つの星の間に満月過ぎの月が入り、28日(日)、29日(月)には、満月過ぎの月がこの2星の近くを通っていきます。
- 6月 1日(火)未明の南東の空で、土星と木星の近くに月(月齢19.7)が来て、逆三角形を作る
- 6月 1日(火)夕方の西の低空で、ふたご座のポルックスに火星が近い
- 6月 2日(水)未明の南東の空で、木星に月(月齢20.7)が近い(木星の隣には土星)
- 6月 8日(火)火星がかに座に入り、冬の星座から出る
- 6月12日(土)夕方の日没直後の西の空で金星に月(月齢2.0)が接近
- 6月13日(日)夕方の西の低空で、ふたご座のポルックスと火星の間に月(月齢3.0)が入る
- 6月28日(日)未明の南東の空で、土星に月(月齢17.0)が近づく(土星の隣には木星)
- 6月29日(月)未明の南東の空で、木星に月(月齢18.0)が近づく(木星の隣には土星)
見やすい星座†
※宵の空(20時ごろの星空)での見え方です。
南の空高く、春の星座、しし座が昇っています。うしかい座のアルクトゥルスが、南の天頂近くに眩く輝き、春の大三角形が南西の空に昇っています。南東の空にはさそり座が昇り、夏の大三角形は東の空に昇ってきます。
天文現象と関連行事†
双眼鏡、小望遠鏡のある人は†
- 下弦〜三日月となる、6月 2日(水)頃〜6月12日(土)頃は、星雲星団、天の川の見頃となります。
- 春の大三角形の一つ、しし座の2等星デネボラとりょうけん座の3等星コルカロリの間にあるかみのけ座の散開星団Mel.111は、双眼鏡で見ると最も美しい対象で、まだまだ見頃です。
- うしかい座のアークトゥルスとりょうけん座のコルカロリの間に球状星団M3もまだまだ見頃です。
- ヘルクレス座の脇腹にある球状星団M13もまだまだ見頃です。
※双眼鏡は、倍率6〜10倍で口径40〜50mmを推奨します。
出典、参考†
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