2021年5月の夜空†
2021年天文現象、行事メモ
※月齢は21時の値(こよみの計算 - 国立天文台暦計算室にて計算、未明の現象は前日の月齢とする)
今月の一番星は何?†
- 上旬〜中旬ごろ、南西の低空のシリウス
- 中旬〜下旬、北西のカペラか、東の空のアルクトゥルス
(茨城付近では、日没は午後6時〜6時半ごろ、日暮れは午後6時半〜午後7時ごろとなります。)
※参考:こよみの計算 - 国立天文台暦計算室(日の出入り・南中時、薄明・薄暮) 計算地点:ふれあいの里天文台
※夜明・日暮の時刻は太陽の中心高度が-7°21′40″となる時刻 参考:こよみ用語解説 太陽や月などの運動 - 国立天文台暦計算室
月日(曜日) | 夜明 | 日の出 | 日の入 | 日暮 |
5月 1日(土) | 04:11 | 04:44 | 18:28 | 19:01 |
6月 1日(火) | 03:44 | 04:20 | 18:53 | 19:29 |
夕空(日暮れの頃)の見時†
火星は、引き続き、明るい一等星の多い冬の星座の中にあり、あまり目立ちません。明るさも落ち、2等星になってしまいます。
西の地低空には、水星が見え、17日(月)の東方最大離角に向けて高度を上げていき、その後高度を下げ、29日(土)には、硬度が低すぎて見づらくなります。西の超低空の金星は、なかなか高度を上げません。
- 5月16日(日)西の低空で、火星に月(月齢4.7)が接近
- 5月17日(月)水星、東方最大離角
- 5月17日(月)西の空で、ふたご座のポルックスに月(月齢5.7)が近い
- 5月19日(水)南西の空で、しし座のレグルスに月(月齢7.7)が近づく
- 5月23日(日)南西の空で、おとめ座のスピカに月(月齢11.7)が近づく
- 5月29日(土)日没直後の西の極超低空で、金星と水星が接近(水星は2等級になっていて非常に見づらい)
- 5月29日(土)頃、日没直後の西の極超低空で、水星が見づらくなる
今月の月食†
- 5月26日(水)宵の東の空で、皆既月食(今年最近の月)
三日月†
半月(上弦)は、5月20日(木)04:13、三日月は 5月14日(金)で、5月13日(木)〜19日(水)は、西空に三日月形の月が見られます。
- 26日(火)20:14 今年最近の満月 (地心距離:357461km)スーパームーン(皆既月食)
- アメリカの民間伝承による満月の名前(旧メイン州農暦によるブルームーン計算法)
- Mead Moon, Strawberry Moon, Rose Moon, Thunder Moon, Green Corn Moon, Flower Moon, Dyad Moon, Honey Moon, Planting, Milk(ミード・ムーン、ストロベリー・ムーン、ローズ・ムーン、サンダー・ムーン、グリーン・コーン・ムーン)
- 現行アメリカ農暦(Farmers’ Almanac、Old Farmers’ Almanac 現在発行版)による満月の名前
- 5月 Full Flower Moon(別名:Full Corn Planting Moon, Milk Moon) フラワー・ムーン〜春の花々が咲き誇る頃の月
今月の惑星†
- 火星(2等)は、日没時には、西の空高く〜西の空に昇っています。午後10時半頃〜午後10時頃、北西の空に沈みます。
- 木星(−2等)は、午前2時頃〜午前0時頃、東の空に昇り、少しずつ高度を上げていきます。
- 土星(1等)は、午前1時頃〜午後11時頃、東の空に昇り、少しずつ高度を上げていきます。
- 水星(−2等〜−1等)は、月初、日没直後の西の極超低空に昇っていて、高度を上げ、17日(月)の東方最大離角を迎えた後、高度を下げて、29日(土)頃には低すぎて見づらくなります。
- 金星(−4等)は、日没直後の西の極超低空に見えていますが、高度はあまり上がりません。
夕空の南の空高くには火星が輝きますが、冬の一等星に混じって、わかりづらいでしょう。
未明の空には、木星と土星が並んで輝いています。
日没直後の西の極超低空で、水星が見え、17日(月)の東方最大離角に向けて高度を上げ、その後高度を下げて、29日(土)頃には低すぎて見づらくなります。水星のさらに低空に金星があり、高度はあまり上がりません。
- 5月 4日(月)未明の南東の空で、土星に月(月齢21.4)が近づく(土星の斜め下に木星)
- 5月 5日(火)未明の南東の空で、木星に月(月齢22.4)が近づく(土星、木星と逆三角形を作る)
- 5月16日(日)夕方の西の低空で、火星に月(月齢4.7)が接近
- 5月29日(土)日没直後の西の極超低空で、金星と水星が接近(水星は2等級になっていて非常に見づらい)
- 5月31日(月)未明の南東の空で、土星に月(月齢18.7)が近づく(土星の隣に木星)
見やすい星座†
※宵の空(20時ごろの星空)での見え方です。
南の空高く、春の星座、しし座が昇っています。うしかい座のアルクトゥルスが、東の空高くに眩く輝き、春の大三角形が南東の空に昇っています。
天文現象と関連行事†
- 5月 1日(土)月齢19.4〜5月 5日(水)月齢23.4(満月すぎ〜下弦の翌日)ゴールデンウィーク
- 5月 2日(日) SpaceX、JAXAの野口聡一さんを含む、国際宇宙ステーション 第64次長期滞在(Expedition 64)クルー4名を乗せた、有人宇宙船Crew-1帰還着水 ※SPACEFACTS: Manned Spaceflight Schedule
- 5月 2日(日)〜11日(火)GLOBE at Night (対象:北半球 うしかい座、南半球 みなみじゅうじ座)日本語サポートページ 日本語Webアプリ(スマホでも使えます。) スマートフォン用アプリ
- 5月 3日(月)土星、西矩
- 5月 4日(月)未明の南東の空で、土星に月(月齢21.4)が近づく(土星の斜め下に木星)
- 5月 5日(火)未明の南東の空で、木星に月(月齢22.4)が近づく(土星、木星と逆三角形を作る)
- 5月 6日(木)23時 みずがめ座η流星群極大 月齢:24 条件良 1時間あたり数個
- 5月10日(月)〜5月16日(日)Astronomy Week (by Astronomical League)
- 5月15日(土)Astronomy Day (by Astronomical League)
- 5月16日(日)国際光デー International Day of Light
- 5月16日(日)夕方の西の低空で、火星に月(月齢4.7)が接近
- 5月17日(月)水星、東方最大離角(日没直後の高度:19度28分、明るさ:0.4等)
- 5月17日(月)夕方の西の空で、ふたご座のポルックスに月(月齢5.7)が近い
- 5月19日(水)夕方の南西の空で、しし座のレグルスに月(月齢7.7)が近づく
- 5月22日(土)木星、西矩
- 5月23日(日)夕方の南西の空で、おとめ座のスピカに月(月齢11.7)が近づく
- 5月24日(月)土星、留
- 5月26日(火)宵過ぎの南東の低空で、さそり座のアンタレスに月(月齢14.7)が近づく
- 5月26日(水)宵の東の空で、皆既月食(今年最近の月)
- ふれあいの里天文台での時刻:月の出 18:37.5、部分食開始 18:44.6、皆既食開始 20:09.4、食の最大 20:18.7、皆既食終了 20:28.0、部分食終了 21:52.8、半影食終了 22:51.2
- 5月26日(火)20:14 今年最近の満月 (地心距離:357461km)スーパームーン(皆既月食)
- アメリカの民間伝承による満月の名前(旧メイン州農暦によるブルームーン計算法)
- Mead Moon, Strawberry Moon, Rose Moon, Thunder Moon, Green Corn Moon, Flower Moon, Dyad Moon, Honey Moon, Planting, Milk(ミード・ムーン、ストロベリー・ムーン、ローズ・ムーン、サンダー・ムーン、グリーン・コーン・ムーン)
- 現行アメリカ農暦(Farmers’ Almanac、Old Farmers’ Almanac 現在発行版)による満月の名前
- 5月 Full Flower Moon(別名:Full Corn Planting Moon, Milk Moon) フラワー・ムーン〜春の花々が咲き誇る頃の月
- 5月29日(土)日没直後の西の極超低空で、金星と水星が接近(水星は2等級になっていて非常に見づらい)
- 5月29日(土)頃、日没直後の西の極超低空で、水星が見づらくなる
- 5月31日(月)未明の南東の空で、土星に月(月齢18.7)が近づく(土星の隣に木星)
双眼鏡、小望遠鏡のある人は†
- 下弦〜三日月となる、5月 4日(火)頃〜5月14日(金)頃は、星雲星団、天の川の見頃となります。
- ふたご座のポルックスとしし座のレグルスの間、少しポルックス寄りの所にあるM44、散開星団プレセペは見頃です。
- 春の大三角形の一つ、しし座の2等星デネボラとりょうけん座の3等星コルカロリの間にあるかみのけ座の散開星団Mel.111は、双眼鏡で見ると最も美しい対象で、見頃です。ぜひ、探してください。
- うしかい座のアークトゥルスとりょうけん座のコルカロリの間を双眼鏡で探すと、非常に小さくて淡い綿ぼこりのような淡い天体があります。球状星団M3です。非常に難しいですが、挑戦してみてください。
- ヘルクレス座の脇腹にある球状星団M13は、北半球で最大の球状星団ですが、双眼鏡では、非常に小さくて淡い綿ぼこりのようです。条件が悪いと、ほとんどわからないかもしれません。透明度がよく、よく晴れた日に、周りの暗いところで確認してみてください。
※双眼鏡は、倍率6〜10倍で口径40〜50mmを推奨します。
出典、参考†
※このページは、ツイッター、ブログなどでの拡散大歓迎です!また、事実の羅列なので、著作権はありません。コピペも可です。ネタ作りに大いにご利用ください。