2021年4月の夜空†
2021年天文現象、行事メモ
※月齢は21時の値(こよみの計算 - 国立天文台暦計算室にて計算、未明の現象は前日の月齢とする)
今月の一番星は何?†
(茨城付近では、日没は午後6時〜6時半ごろ、日暮れは午後6時半〜午後7時ごろとなります。)
※参考:こよみの計算 - 国立天文台暦計算室(日の出入り・南中時、薄明・薄暮) 計算地点:ふれあいの里天文台
※夜明・日暮の時刻は太陽の中心高度が-7°21′40″となる時刻 参考:こよみ用語解説 太陽や月などの運動 - 国立天文台暦計算室
月日(曜日) | 夜明 | 日の出 | 日の入 | 日暮 |
4月 1日(木) | 04:52 | 05:23 | 18:02 | 18:33 |
5月 1日(土) | 04:11 | 04:44 | 18:28 | 19:01 |
夕空(日暮れの頃)の見時†
火星は、引き続き、明るい一等星の多い冬の星座の中にあり、あまり目立ちません。7つある冬の一等星に加わり、8つになっているように見えます。17日(土)には、この火星に上弦前の月が離角約1.5度まで接近します。
26日(月)頃、日没直後の西の極超低空に接近中の金星、水星が見え始めますが、高度が低すぎて難しいでしょう。水星は、5月17日(月)の東方最大離角に向けて高度を上げていきますが、金星は、なかなか高度を上げず、南に向かって動いていきます。
- 4月16日(金)西の空で、おうし座のアルデバランに月(月齢4.4)が近づく
- 4月17日(土)西の空で、火星に月(月齢5.4)が離角約1.5度まで接近
- 4月19日(月)南西の空で、ふたご座のポルックスに月(月齢7.4)が近づく
- 4月22日(木)南西の空高く、しし座のレグルスに月(月齢10.4)が接近
- 4月26日(月)頃、日没直後の西の極超低空に接近中の金星、水星が見え始める
- 4月26日(月)日没直後の西の極超低空で金星と水星が接近
- 4月26日(月)東の低空で、おとめ座のスピカに月(月齢14.4)が近づく
三日月†
半月(上弦)は、4月20日(火)15:59、三日月は 4月14日(水)で、4月13日(火)〜19日(月)は、西空に三日月形の月が見られます。
- 27日(火)12:32 スーパームーン
- アメリカの民間伝承による満月の名前(旧メイン州農暦によるブルームーン計算法)
- Milk Moon, Flower Moon, Corn Planting Moon, Planting Moon, Hare Moon(ミルク・ムーン、フラワー・ムーン、コーン・プランティング・ムーン、プランティング・ムーン、ヘア・ムーン)
- 現行アメリカ農暦(Farmers’ Almanac、Old Farmers’ Almanac 現在発行版)による満月の名前
- 4月 Full Pink Moon(別名:Full Sprouting Grass Moon, Egg Moon, Full Fish Moon) ピンク・ムーン〜(北米では)春の訪れを告げる芝桜(モスピンク)が咲く頃の月
今月の惑星†
- 火星(1等〜2等)は、日没時には、南西〜西の空高く昇っています。午前11時半頃〜午後10時半頃、北西の空に沈みます。
- 木星(−2等)は、午前3時半頃〜午前2時頃、東の空に昇り、少しずつ高度を上げていきます。
- 土星(1等)は、午前3時頃〜午前1時頃、東の空に昇り、少しずつ高度を上げていきます。
- 水星(−2等〜−1等)は、26日(月)頃、日没直後の西の極超低空に接近中の金星と共に見え始めます。その後高度を上げ始め、月初には、午前5時頃、東の空に昇り、5月17日(月)の東方最大離角に向けて高度を上げていきます。
- 金星(−4等)は、26日(月)頃、日没直後の西の極超低空に接近中の水星と共に見え始めますが、高度はあまり上がらず、少しずつ、南に動いていきます。
夕空の南の空高くには火星が輝きますが、冬の一等星に混じって、わかりづらいでしょう。
未明の空には、木星と土星が並んで輝いています。
26日(月)頃から、日没直後の極超低空で接近中の水星と金星が見え始めます。水星は、5月17日(月)の東方最大離角に向けて高度を上げていきますが、金星は、高度をあまり上げず、南に動いていきます。
- 4月 7日(火)夜明け前の南東の低空で並んだ土星、木星に月(月齢24.1)が近づき、木星、土星と逆三角形を作る
- 4月17日(土)夕方の西の空で、火星に月(月齢5.4)が離角約1.5度まで接近
- 4月26日(月)日没直後の西の極超低空で金星と水星が接近
見やすい星座†
※宵の空(20時ごろの星空)での見え方です。
冬の星座は、南西の空に移り、南の空には春の星座、しし座が昇っています。うしかい座のアルクトゥルスが、東の空に眩く輝き、春の大三角形が東の空に昇っています。
天文現象と関連行事†
双眼鏡、小望遠鏡のある人は†
- 下弦〜三日月となる、4月 4日(日)頃〜4月14日(水)頃は、星雲星団、天の川の見頃となります。
- ぎょしゃ座の散開星団、M36、M37、M38は、そろそろ見納めです。
- ふたご座の足元の散開星団、M35も見納めです。
- ふたご座のポルックスとしし座のレグルスの間、少しポルックス寄りの所にあるM44、散開星団プレセペは見頃です。
- 春の大三角形の一つ、しし座の2等星デネボラとりょうけん座の3等星コルカロリの間にあるかみのけ座の散開星団Mel.111は、双眼鏡で見ると最も美しい対象です。ぜひ、探してください。デネボラとコルカロリの間を双眼鏡で往復していると、ちょうど真ん中らへんに星がカタカナのムの字に並んでいるのがわかります。
※双眼鏡は、倍率6〜10倍で口径40〜50mmを推奨します。
出典、参考†
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