2021年3月の夜空†
2021年天文現象、行事メモ
※月齢は21時の値(こよみの計算 - 国立天文台暦計算室にて計算、未明の現象は前日の月齢とする)
今月の一番星は何?†
(茨城付近では、日没は午後5時半〜6時ごろ、日暮れは午後6時〜午後6時半ごろとなります。)
※参考:こよみの計算 - 国立天文台暦計算室(日の出入り・南中時、薄明・薄暮) 計算地点:ふれあいの里天文台
※夜明・日暮の時刻は太陽の中心高度が-7°21′40″となる時刻 参考:こよみ用語解説 太陽や月などの運動 - 国立天文台暦計算室
月日(曜日) | 夜明 | 日の出 | 日の入 | 日暮 |
3月 1日(月) | 05:37 | 06:08 | 17:35 | 18:06 |
4月 1日(木) | 04:52 | 05:23 | 18:02 | 18:33 |
夕空(日暮れの頃)の見時†
南西〜西の空天高くには、火星が昇っていますが、明るい一等星の多い冬の星座の中にあり、あまり目立ちません。7つある冬の一等星に加わり、8つになっているように見えます。火星は、 4日(木)には、おうし座のすばる、22日(月)には、おうし座のアルデバランに近づき、おうし座の中を通っていきます。また、19日(金)には、この火星に上弦前の月が接近します。
- 3月 4日(木)南西の空高く、すばる(プレアデス星団)に火星が近づく
- 3月19日(金)南西の空高く、火星に月(月齢6.1)が近づく(近くにアルデバラン)
- 3月22日(月)南西の空で、おうし座のアルデバランに火星が近い
- 3月23日(火)南東の空高く、ふたご座のポルックスに月(月齢10.1)が接近
- 3月26日(金)東の空で、しし座のレグルスに月(月齢13.1)が近い
三日月†
半月(上弦)は、3月21日(日)23:40、三日月は 3月15日(月)で、3月15日(月)〜20日(土)は、西空に三日月形の月が見られます。
- 29日(月)03:48
- アメリカの民間伝承による満月の名前(旧メイン州農暦によるブルームーン計算法)
- Seed Moon, Pink Moon, Sprouting Grass Moon, Egg Moon, Fish Moon, Flower Moon, Awakening Moon, Easter Moon, Paschal Moon(シード・ムーン、ピンク・ムーン、スプローティング・グラス・ムーン、エッグ・ムーン、フィッシュ・ムーン、フラワー・ムーン、アウェイクニング・ムーン、イースター・ムーン、パスカル・ムーン)
- 現行アメリカ農暦(Farmers’ Almanac、Old Farmers’ Almanac 現在発行版)による満月の名前
- 3月 Full Worm Moon(別名:Full Crow Moon, Full Crust Moon, Full Sap Moon, Lenten Moon) ワーム・ムーン〜ミミズが這い出てくる頃の月
今月の惑星†
- 火星(1等)は、日没時には、南西〜西の空高く昇っています。午前0時頃〜午後11時半頃、北西の空に沈みます。
- 木星(−2等)は、午前5時頃〜午前3時半頃、東の空に昇り、少しずつ高度を上げていきます。
- 土星(1等)は、午前5時頃〜午前3時頃、東の空に昇り、少しずつ高度を上げていきます。
- 水星(−1等)は、月初には、午前5時頃、東の空に昇り、高度を少しずつ上げて、 6日(土)に西方最大離角となり、その後高度を下げ、20日(土)には、太陽に近すぎ、見づらくなります。近くに夕空から回ってきた木星と土星があって、いろいろな並び方になり、その変化が面白いです。5日(金)には、木星に離角30分以下まで超接近します。ただし、日の出直前の極超低空の出来事で、見づらいです。
- 金星(−4等)は、太陽方向となり見づらいです。(3月26日(金)外合)
夕空の南の空高くには火星が輝きますが、冬の一等星に混じって、わかりづらいでしょう。
日の出直前の南東の極超低空で、並んでいる木星、土星に水星が加わり、並びが賑やかとなります。水星は、木星に近づいていき、5日(金)には、30分程まで超接近、その後、木星を追い越し、3星直線上に並びます。ただし、日の出直前の高度20度以下での現象なので、見づらいです。
- 3月 4日(木)夕方の南西の空高く、すばる(プレアデス星団)に火星が近づく
- 3月 5日(金)日の出直前の南東の極超低空で、木星に水星が離角30分以下に接近
- 3月10日(火)日の出直前の南東の極超低空で、土星に月(月齢25.7)が近づく(土星の斜め下に木星、水星が並んでいる)
- 3月11日(水)日の出直前の南東の極超低空で、木星に月(月齢26.7)が近づく(土星、木星、水星が直線状に並んでいる)
- 3月19日(金)夕方の南西の空高く、火星に月(月齢6.1)が近づく(近くにアルデバラン)
- 3月22日(月)夕方の南西の空で、おうし座のアルデバランに火星が近い
見やすい星座†
※宵の空(20時ごろの星空)での見え方です。
南西の空に、7つの一等星がある冬の星座が昇っていて、さらに1等の火星も加わり、豪華な星空になっています。東の空には、しし座が昇り、春の星座が見えています。
天文現象と関連行事†
- 3月 2日(月)夜半の南東の空でおとめ座のスピカに月(月齢18.7)が近づく
- 3月 4日(木)夕方の南西の空高く、すばる(プレアデス星団)に火星が近づく
- 3月 5日(金)日の出直前の南東の極超低空で、木星に水星が離角30分以下に接近
- 3月 5日(金)〜14日(日)GLOBE at Night (対象:北半球 オリオン座 しし座、南半球 オリオン座 こいぬ座)日本語サポートページ 日本語Webアプリ(スマホでも使えます。) スマートフォン用アプリ
- 3月 6日(土)未明の南の空で、さそり座のアンタレスに月(月齢21.7)が近づく
- 3月 6日(土)10:30 下弦
- 3月10日(火)日の出直前の南東の極超低空で、土星に月(月齢25.7)が近づく(土星の斜め下に木星、水星が並んでいる)
- 3月11日(水)日の出直前の南東の極超低空で、木星に月(月齢26.7)が近づく(土星、木星、水星が直線状に並んでいる)
- 3月13日(土)19:21 新月
- 3月15日(月)三日月
- 3月16日(火)〜19日(金)日本天文学会春季年会 オンライン開催
- 3月17日(水)〜19日(金)日本天文学会第23回ジュニアセッション 東京工業大学(完全リモート開催)
- 3月19日(金)夕方の南西の空高く、火星に月(月齢6.1)が近づく(近くにアルデバラン)
- 3月20日(土)18:37 春分 ※令和 3年(2021)暦要項 二十四節気および雑節 - 国立天文台暦計算室
- 3月20日(土)春分の日 ※令和 3年(2021)暦要項 国民の祝日 - 国立天文台暦計算室
- 3月21日(日)23:40 上弦
- 3月22日(月)夕方の南西の空で、おうし座のアルデバランに火星が近い
- 3月23日(火)夕方の南東の空高く、ふたご座のポルックスに月(月齢10.1)が接近
- 3月26日(金)夕方の東の空で、しし座のレグルスに月(月齢13.1)が近い
- 3月29日(月)03:48 満月
- アメリカの民間伝承による満月の名前(旧メイン州農暦によるブルームーン計算法)
- Seed Moon, Pink Moon, Sprouting Grass Moon, Egg Moon, Fish Moon, Flower Moon, Awakening Moon, Easter Moon, Paschal Moon(シード・ムーン、ピンク・ムーン、スプローティング・グラス・ムーン、エッグ・ムーン、フィッシュ・ムーン、フラワー・ムーン、アウェイクニング・ムーン、イースター・ムーン、パスカル・ムーン)
- 現行アメリカ農暦(Farmers’ Almanac、Old Farmers’ Almanac 現在発行版)による満月の名前
- 3月 Full Worm Moon(別名:Full Crow Moon, Full Crust Moon, Full Sap Moon, Lenten Moon) ワーム・ムーン〜ミミズが這い出てくる頃の月
- 3月29日(日)宵過ぎの東の低空で、おとめ座のスピカに月(月齢16.1)が近づく
双眼鏡、小望遠鏡のある人は†
- 下弦〜三日月となる、3月 6日(土)頃〜3月15日(月)頃は、星雲星団、天の川の見頃となります。
- 南の低空のおおいぬ座から冬の大三角形の真ん中を通り、西の空高くぎょしゃ座を通り、ペルセウス座、北西のカシオペヤ座に流れていく天の川、冬の大三角形の中の散開星団を探してみてください。
- オリオン座の小三つ星の真ん中のオリオン座大星雲(M42)は、見頃です。探しやすいのでぜひ、双眼鏡で見てみてください。
- おおいぬ座のシリウスの斜め右下の散開星団M41は引き続き見頃です。
- ペルセウス座の中心付近の散開星団、天の川の細かい星の中に浮かぶ宝石の輝きは、まだ見ごろです。是非、双眼鏡で覗いてみてください。
- カシオペヤ座とペルセウス座の間の、二つの散開星団が仲良くならぶ、二重星団、hχもまだ見頃です。ぜひ、挑戦してみてください。
- ぎょしゃ座の散開星団、M36、M37、M38も、まだ好機ですので、是非、覗いてみてください。
- ふたご座の足元の散開星団、M35も見時です。確認してみてください。
- ふたご座のポルックスとしし座のレグルスの間、少しポルックス寄りの所にあるM44、散開星団プレセペもまだ見頃です。
- 春の大三角形の一つ、しし座の2等星デネボラとりょうけん座の3等星コルカロリの間にあるかみのけ座の散開星団Mel.111は、双眼鏡で見ると最も美しい対象です。ぜひ、探してください。デネボラとコルカロリの間を双眼鏡で往復していると、ちょうど真ん中らへんに星がカタカナのムの字に並んでいるのがわかります。
※双眼鏡は、倍率6〜10倍で口径40〜50mmを推奨します。
出典、参考†
※このページは、ツイッター、ブログなどでの拡散大歓迎です!また、事実の羅列なので、著作権はありません。コピペも可です。ネタ作りに大いにご利用ください。