2021年2月の夜空†
2021年天文現象、行事メモ
※月齢は21時の値(こよみの計算 - 国立天文台暦計算室にて計算、未明の現象は前日の月齢とする)
今月の一番星は何?†
- 上旬、中旬頃 北東の空高くカペラか、南東の低空のシリウス
- 下旬 南東の空のシリウス
(茨城付近では、日没は午後5時〜5時半ごろ、日暮れは午後5時半〜午後6時ごろとなります。)
※参考:こよみの計算 - 国立天文台暦計算室(日の出入り・南中時、薄明・薄暮) 計算地点:ふれあいの里天文台
※夜明・日暮の時刻は太陽の中心高度が-7°21′40″となる時刻 参考:こよみ用語解説 太陽や月などの運動 - 国立天文台暦計算室
月日(曜日) | 夜明 | 日の出 | 日の入 | 日暮 |
2月 1日(月) | 06:06 | 06:38 | 17:06 | 17:39 |
3月 1日(月) | 05:37 | 06:08 | 17:35 | 18:06 |
夕空(日暮れの頃)の見時†
南の空天高くには、火星が昇っていますが、明るい一等星の多い冬の星座に近く、あまり目立ちません。7つある冬の一等星に加わり、8つになっているように見えます。19日(金)には、この火星に上弦前の月が接近します。
- 2月 2日(火)頃、日没直後の極超低空の水星が見えづらくなる
- 2月19日(金)南西の空高く、火星に月(月齢7.7)が接近
- 2月15日(月)南の空高くおうし座のアルデバランに月(月齢8.7)が接近
- 2月24日(水)火星が冬の星座(おうし座)に入る
- 2月24日(水)東の空で、ふたご座のポルックスに月(月齢12.7)が近い
三日月†
半月(上弦)は、2月20日(土)03:47、三日月は 2月14日(日)で、2月13日(土)〜19日(金)は、西空に三日月形の月が見られます。
- 27日(土)17:17
- アメリカの民間伝承による満月の名前(旧メイン州農暦によるブルームーン計算法)
- Worm Moon, Crow Moon, Sap Moon, Lenten Moon, Chaste moon, Crust Moon, Death Moon(ウォーム・ムーン、クロー・ムーン、サップ・ムーン、レンテン・ムーン、チェイスト・ムーン、クラスト・ムーン、デス・ムーン)
- 現行アメリカ農暦(Farmers’ Almanac、Old Farmers’ Almanac 現在発行版)による満月の名前
- 2月 Full Snow Moon(別名:Full Hunger Moon) スノー・ムーン〜雪が激しく降る頃の月
今月の惑星†
- 火星(0等〜1等)は、日没時には、南の空高く昇っています。午前0時半頃〜午前0時頃、西〜北西の空に沈みます。
- 金星(−4等)は、日の出前の南東の極超低空に見えますが、どんどん高度を下げ、中旬ごろには見づらくなります。
- 木星(−2等)は、中頃から日の出直前の東の超低空に現れ、少しずつ高度が上がっていきます。
- 土星(1等)は、中頃から日の出直前の東の超低空に現れ、少しずつ高度が上がっていきます。
- 水星(−1等)は、16日(火)頃から日の出直前の極超低空に見え始め、高度を少しずつ上げて、3月 6日(土)に西方最大離角となります。近くに夕空から回ってきた木星と土星があって、いろいろな並び方になり、その変化が面白いです。ただし、日の出直前の極超低空の出来事で、見づらいです。
夕空の南の空高くには火星が輝きますが、冬の一等星に混じって、わかりづらいでしょう。24日(水)には、冬の星座、おうし座に入ってしまうので、ますます、わかりづらくなります。
日の出直前の南東の極超低空で、並んでいる木星、土星に水星が加わり、並びが賑やかとなります。水星は、初め木星、土星の間に向かい、途中から木星に近づきます。ただし、日の出直前の高度20度以下での現象なので、見づらいです。
- 2月19日(金)夕方の南西の空高く、火星に月(月齢7.7)が接近
- 2月20日(土)頃〜3月18日(木)頃、日の出直前の南東の極超低空で、並んでいる木星、土星に水星が加わり、並びが賑やか(水星が初め木星、土星の間に向かい、途中から木星に近づいた30分程まで接近、その後、木星を追い越し、3星直線上に並ぶ。ただし、日の出直前の高度20度以下での話)
- 2月24日(水)火星が冬の星座(おうし座)に入る
見やすい星座†
※宵の空(20時ごろの星空)での見え方です。
南の空に、7つの一等星がある冬の星座が昇っていて、豪華な星空になっています。南西の空に輝く火星も冬の一等星に押されて、あまり目立たないかもしれません。
天文現象と関連行事†
- 2月 2日(日)夜半の東の低空で、おとめ座のスピカに月(月齢20.3)が近づく
- 2月 3日(水)〜12日(金)GLOBE at Night (対象:北半球 オリオン座、南半球 オリオン座 こいぬ座)日本語サポートページ 日本語Webアプリ(スマホでも使えます。) スマートフォン用アプリ
- 2月 5日(金)02:37 下弦
- 2月 6日(木)未明の南東の空で、さそり座のアンタレスに月(月齢23.3)が近づく
- 2月12日(金)04:06 新月
- 2月14日(日)三日月
- 2月15日(月)13:45 国際宇宙ステーション補給ミッションのため、プログレスMS-16(77p)、ソユーズ-2.1a ロケットにて打ち上げ ※Launch Schedule - Spaceflight Now
- 2月19日(金)夕方の南西の空高く、火星に月(月齢7.7)が接近
- 2月20日(土)03:47 上弦
- 2月20日(土)頃〜3月18日(木)頃、日の出直前の南東の極超低空で、並んでいる木星、土星に水星が加わり、並びが賑やか(水星が初め木星、土星の間に向かい、途中から木星に近づいた30分程まで接近、その後、木星を追い越し、3星直線上に並ぶ。ただし、日の出直前の高度20度以下での話)
- 2月20日(土)夕方の南の空高くおうし座のアルデバランに月(月齢8.7)が接近
- 2月21日(日)02:36 Northrop Grumman 、国際宇宙ステーション補給ミッション(Cygnus NG-15)のため、シグナス補給船をアンタレス230ロケットにて打ち上げ ※Launch Schedule - Spaceflight Now
- 2月24日(水)火星が冬の星座(おうし座)に入る
- 2月24日(水)夕方の東の空で、ふたご座のポルックスに月(月齢12.7)が近い
- 2月27日(土)17:17 満月
- アメリカの民間伝承による満月の名前(旧メイン州農暦によるブルームーン計算法)
- Worm Moon, Crow Moon, Sap Moon, Lenten Moon, Chaste moon, Crust Moon, Death Moon(ウォーム・ムーン、クロー・ムーン、サップ・ムーン、レンテン・ムーン、チェイスト・ムーン、クラスト・ムーン、デス・ムーン)
- 現行アメリカ農暦(Farmers’ Almanac、Old Farmers’ Almanac 現在発行版)による満月の名前
- 2月 Full Snow Moon(別名:Full Hunger Moon) スノー・ムーン〜雪が激しく降る頃の月
- 2月26日(金)宵の南東の空で、しし座のレグルスに月(月齢14.7)が近づく
双眼鏡、小望遠鏡のある人は†
- 下弦〜三日月となる、2月 5日(金)頃〜2月14日(日)頃は、星雲星団、天の川の見頃となります。
- 南東の低空のとも座から冬の大三角形の真ん中を通り、天頂付近のぎょしゃ座を通り、ペルセウス座、北西のカシオペヤ座に流れていく天の川、冬の大三角形の中の散開星団を探してみてください。
- オリオン座の小三つ星の真ん中のオリオン座大星雲(M42)は、見頃です。探しやすいのでぜひ、双眼鏡で見てみてください。
- おおいぬ座のシリウスの斜め右下の散開星団M41は見頃です。ぜひ、探してみてください。
- ペルセウス座の中心付近の散開星団、天の川の細かい星の中に浮かぶ宝石の輝きは、見ごろです。是非、双眼鏡で覗いてみてください。
- カシオペヤ座とペルセウス座の間の、二つの散開星団が仲良くならぶ、二重星団、hχもまだ見頃です。ぜひ、挑戦してみてください。
- ぎょしゃ座の散開星団、M36、M37、M38も、好機ですので、是非、覗いてみてください。
- ふたご座の足元の散開星団、M35も見時です。確認してみてください。
- ふたご座のポルックスとしし座のレグルスの間、少しポルックス寄りの所に双眼鏡を向けると、パラパラと細かい、暗い星が少しある感じがわかります。これが、M44、散開星団プレセペです。周りが明るいと見つけづらいかもしれません。
※双眼鏡は、倍率6〜10倍で口径40〜50mmを推奨します。
出典、参考†
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