2020年3月の夜空†
2019年天文現象、行事メモ
※月齢は21時の値(こよみの計算 - 国立天文台暦計算室にて計算、未明の現象は前日の月齢とする)
今月の一番星は何?†
南西の空の、金星
(茨城付近では、日没は午後5時半ごろ〜午後6時ごろ、日暮れは午後6時ごろ〜午後6時半ごろとなります。)
※参考:こよみの計算 - 国立天文台暦計算室(日の出入り・南中時、薄明・薄暮) 計算地点:ふれあいの里天文台
※夜明・日暮の時刻は太陽の中心高度が-7°21′40″となる時刻 参考:こよみ用語解説 太陽や月などの運動 - 国立天文台暦計算室
月日(曜日) | 夜明 | 日の出 | 日の入 | 日暮 |
3月 1日(日) | 05:37 | 06:07 | 17:35 | 18:06 |
4月 1日(水) | 04:52 | 05:23 | 18:03 | 18:34 |
夕空(日暮れの頃)の見時†
南西の空にある、宵の明星、金星が、3月25日(水)の東方最大離角に向け、だんだん高度を上げていきます。
- 3月 2日(月)夕方の南西の空高く、月(月齢7.9)が、ヒアデス星団に入り、おうし座のアルデバランに接近
- 3月 5日(木)夕方の東の空高く、月(月齢10.9)が、ふたご座のポルックスに近づく
- 3月 6日(金)夕方の東の空高く、月(月齢11.9)が、ふたご座のポルックスに近い
- 3月25日(水)金星、東方最大離角(日没時の高度:44度06分)
- 3月26日(木)金星の日没時の高度が最大:44度16分
- 3月28日(金)夕方の西の空で、月(月齢4.1)が、金星に近づく(金星の近くに、すばる(プレアデス星団))
- 3月29日(土)夕方の西の空で、月(月齢5.1)が、金星に近い(金星と月の間ちょっと上に、すばる(プレアデス星団))、おうし座のアルデバランにも近く金星、月、アルデバランで一直線となる
- 3月30日(日)夕方の西の空で、月(月齢6.1)が、おうし座のアルデバランに近い
三日月†
半月(上弦)は、3月 3日(火)04:57、4月 1日(水)19:21、三日月は 2月26日(水)、3月27日(金)で、 2月25日(火)〜3月 2日(月)、3月26日(木)〜31日(火)は、西空に三日月形の月が見られます。
- 10日(火)02:48 満月 スーパームーン(地心距離:357399km)
- アメリカの民間伝承による満月の名前(旧メイン州農暦によるブルームーン計算法)
- Worm Moon, Crow Moon, Sap Moon, Lenten Moon, Chaste moon, Crust Moon, Death Moon(ウォーム・ムーン、クロー・ムーン、レンテン・ムーン)
- 現行アメリカ農暦(Farmers’ Almanac、Old Farmers’ Almanac 現在発行版)による満月の名前
- Full Worm Moon(別名:Full Crow Moon, Full Crust Moon, Full Sap Moon, Lenten Moon) ワーム・ムーン〜ミミズが這い出てくる頃の月
- 今年3月、4月、5月と3回あるスーパームーンの1回目。
今月の惑星†
- 金星(−4等)は、夕方の南西の空に宵の明星として見えていて、宵の明星として君臨します。午後9時頃〜午後10時頃に沈みます。25日(水)東方最大離角(日没時の高度:44度06分)
- 火星(1等)は、日の出前の南東の低空に見えます。午前3時頃〜午前2時半、東南東の空に昇ってきます。
- 木星(−2等)は、日の出前の南東の低空に見えます。午前3時半頃〜午前2時頃、東南東の空に昇ってきます。
- 土星(1等)は、日の出前の南東の低空で見えます。午前4時頃〜午前2時半頃、東南東の空に昇ってきます。
- 水星(−1等)は、9日(月)ごろ〜4月 8日(水)ごろ、日の出直前の東南東の極超低空で見ることができます。24日(火)西方最大離角(日の出時の高度:11度28分、明るさ:0.2等)。
夕空は金星がまばゆく宵の明星として輝きます。朝方の空では、火星、木星、土星が日の出前の南東の空に出てきます。今年前半は、朝方のこの3惑星の集合が見頃です。初旬から日の出前の南東の低空で土星、木星、火星が並び、火星が木星、土星の方に動いていきます。火星は、21日(土)に、木星に超接近、4月 1日(水)に、土星に接近します。
- 3月 4日(水)日の出前の南東の低空で、土星、木星、火星が直線でほぼ等間隔に並ぶ(3月〜4月中旬は、朝方の南東の低空に火星、木星、土星の3惑星が集まっているのが見える。火星が木星に近づいていく)
- 3月18日(水)日の出前の南東の低空で、月(月齢22.9)が、木星、火星に近づき、土星、非常に近づいている木星と火星、月がほぼ直線に並ぶ
- 3月19日(木)日の出前の南東の低空で、月(月齢23.9)が、土星に近づき、土星、非常に近づいている木星と火星、月が三角形に並ぶ
- 3月20日(金)日の出前の南東の低空で、月(月齢24.9)が、非常に近づいている木星と火星、土星とほぼ直線に並ぶ
- 3月21日(土)日の出前の南東の低空で、火星が、木星に非常に接近(離角約50分)
- 3月22日(日)日の出直前の南東の極超低空で、月(月齢26.9)が、水星に近づく
- 3月25日(水)金星、東方最大離角(日没時の高度:44度06分)
- 3月26日(木)金星、日没時の高度最大:44度16分
- 3月28日(金)夕方の西の空で、月(月齢4.1)が、金星に近づく(金星の近くに、すばる(プレアデス星団))
- 3月29日(土)夕方の西の空で、月(月齢5.1)が、金星に近い(金星と月の間ちょっと上に、すばる(プレアデス星団))、おうし座のアルデバランにも近く金星、月、アルデバランで一直線となる
見やすい星座†
※宵の空(20時ごろの星空)での見え方です。
冬の7つの一等星がある星座は、少し西に傾き、東の空には、春の星座、しし座が上を向いて昇ってきます。北斗七星も昇って来ています。
天文現象と関連行事†
- 2月25日(火)〜3月 2日(月)夕空に三日月型の月
- 2月29日(土)〜3月 1日(日)【中止】第10回星なかまの集い〜天文楽サミット〜 兵庫県佐用郡佐用町 兵庫県立大学西はりま天文台
- 3月 2日(月)夕方の南西の空高く、月(月齢7.9)が、ヒアデス星団に入り、おうし座のアルデバランに接近
- 3月 3日(火)04:57 上弦
- 3月 4日(水)日の出前の南東の低空で、土星、木星、火星が直線でほぼ等間隔に並ぶ(3月〜4月中旬は、朝方の南東の低空に火星、木星、土星の3惑星が集まっているのが見える。火星が木星に近づいていく)
- 3月 5日(木)夕方の東の空高く、月(月齢10.9)が、ふたご座のポルックスに近づく
- 3月 6日(金)夕方の東の空高く、月(月齢11.9)が、ふたご座のポルックスに近い
- 3月 7日(土)13:50:30 SpaceX、国際宇宙ステーションへの補給(CRS-20)のため Dragon(ドラゴン宇宙船)をFalcon9(ファルコン9ロケット)にて打ち上げ ※Launch Schedule - Spaceflight Now
- 3月 8日(日)宵の東の空高く、月(月齢13.9)が、しし座のレグルスに接近
- 3月10日(火)02:48 満月、スーパームーン
- アメリカの民間伝承による満月の名前(旧メイン州農暦によるブルームーン計算法)
- Worm Moon, Crow Moon, Sap Moon, Lenten Moon, Chaste moon, Crust Moon, Death Moon(ウォーム・ムーン、クロー・ムーン、レンテン・ムーン)
- 現行アメリカ農暦(Farmers’ Almanac、Old Farmers’ Almanac 現在発行版)による満月の名前
- Full Worm Moon(別名:Full Crow Moon, Full Crust Moon, Full Sap Moon, Lenten Moon) ワーム・ムーン〜ミミズが這い出てくる頃の月
- 3月11日(水)夜半の南東の空で、月(月齢16.9)が、おとめ座のスピカに近づく
- 3月14日(土)〜24日(火)GLOBE at Night(対象:北半球 北緯40度以上 ふたご座、北緯40度以下 オリオン座、南半球 こいぬ座)日本語サポートページ 日本語Webアプリ(スマホでも使えます。) スマートフォン用アプリ
- 3月15日(日)未明の南の空で、月(月齢19.9)が、さそり座のアンタレスに近づく
- 3月16日(月)〜19日(木)日本天文学会春季年会 日本天文学会 年会 筑波大学 筑波キャンパス(茨城県つくば市)
- 3月16日(月)〜19日(木)日本天文学会第22回ジュニアセッション ジュニアセッション ホームページ 日本天文学会ジュニアセッション:第22回ジュニアセッション 筑波大学筑波キャンパス
- 3月16日(月)18:34 下弦
- 3月18日(水)日の出前の南東の低空で、月(月齢22.9)が、木星、火星に近づき、土星、非常に近づいている木星と火星、月がほぼ直線に並ぶ
- 3月19日(木)日の出前の南東の低空で、月(月齢23.9)が、土星に近づき、土星、非常に近づいている木星と火星、月が三角形に並ぶ
- 3月20日(金)春分の日
- 3月20日(金)12:50 春分
- 3月20日(金)日の出前の南東の超低空で、月(月齢24.9)が、非常に近づいている木星と火星、土星とほぼ直線に並ぶ
- 3月21日(土)日の出前の南東の超低空で、火星が、木星に非常に接近(離角約50分)
- 3月22日(日)日の出直前の南東の極超低空で、月(月齢26.9)が、水星に近づく
- 3月24日(火)18:28 新月
- 3月25日(水)金星、東方最大離角(日没時の高度:44度06分)
- 3月26日(木)金星、日没時の高度最大:44度16分
- 3月27日(金)三日月
- 3月28日(金)夕方の西の空で、月(月齢4.1)が、金星に近づく(金星の近くに、すばる(プレアデス星団))
- 3月29日(土)夕方の西の空で、月(月齢5.1)が、金星に近い(金星と月の間ちょっと上に、すばる(プレアデス星団))、おうし座のアルデバランにも近く金星、月、アルデバランで一直線となる
- 3月30日(日)夕方の西の空で、月(月齢6.1)が、おうし座のアルデバランに近い
双眼鏡、小望遠鏡のある人は†
- 下弦〜三日月となる、3月16日(月)頃〜27日(金)頃は、星雲星団、天の川の見頃となります。
- 春の第三角形の一つ、しし座の2等星デネボラとりょうけん座の3等星コルカロリの間にあるかみのけ座の散開星団Mel.111は、双眼鏡で見ると最も美しい対象です。ぜひ、探してください。デネボラとコルカロリの間を双眼鏡で往復していると、ちょうど真ん中らへんに星がカタカナのムの字に並んでいるのがわかります。
- 冬の天の川は、まだ見頃です。双眼鏡で見て、細かい星があるのを確かめてみてください。
- 冬の天の川の中の星の塊、散開星団、ぎょしゃ座のM36、M37、M38、ふたご座のM35、いっかくじゅう座のM50、とも座のM46、M47、その他もぜひ探してみてください。
- オリオン座の小三つ星の真ん中のオリオン座大星雲(M42)も、まだ見頃です。探しやすいのでぜひ、双眼鏡で見てみてください。
- ペルセウス座の真ん中付近の星空の宝石箱、そろそろ見納めです。
※双眼鏡は、倍率6〜10倍で口径40〜50mmを推奨します。
出典、参考†
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