2020年2月の夜空†
2019年天文現象、行事メモ
※月齢は21時の値(こよみの計算 - 国立天文台暦計算室にて計算、未明の現象は前日の月齢とする)
今月の一番星は何?†
南西の空の、金星
(茨城付近では、日没は午後5時ごろ〜午後5時半ごろ、日暮れは午後5時半ごろ〜午後6時ごろとなります。)
※参考:こよみの計算 - 国立天文台暦計算室(日の出入り・南中時、薄明・薄暮) 計算地点:ふれあいの里天文台
※夜明・日暮の時刻は太陽の中心高度が-7°21′40″となる時刻 参考:こよみ用語解説 太陽や月などの運動 - 国立天文台暦計算室
月日(曜日) | 夜明 | 日の出 | 日の入 | 日暮 |
2月 1日(土) | 06:07 | 06:39 | 17:06 | 17:38 |
3月 1日(日) | 05:37 | 06:07 | 17:35 | 18:06 |
夕空(日暮れの頃)の見時†
南西の空にある、宵の明星、金星が、3月25日(水)の東方最大離角に向け、だんだん高度を上げていきます。
- 2月 4日(火)夕方の南東の空高く、月(月齢10.6)が、ヒアデス星団に入り、おうし座のアルデバランに接近
- 2月 7日(金)夕方の東の空で、月(月齢13.6)が、ふたご座のポルックスに接近
- 2月10日(月)水星、東方最大離角(日没時の高度16度17分、夕空の水星の見時)
- 2月28日(金)夕方の西の空で、月(月齢3.9)が、金星に近づく
- 2月29日(土)夕方の西の空で、月(月齢4.9)が、金星に近い
三日月†
半月(上弦)は、2月 2日(日)10:42、3月 3日(火)04:57、三日月は 1月27日(月)、2月26日(水)で、 1月26日(日)〜2月 1日(土)、2月25日(火)〜3月 2日(月)は、西空に三日月形の月が見られます。
- 9日(日)16:33 満月
- アメリカの民間伝承による満月の名前(旧メイン州農暦によるブルームーン計算法)
- Snow Moon, Hunger Moon, Bony Moon, Storm Moon(スノー・ムーン、ハンガー・ムーン、ボニー・ムーン)
- 現行アメリカ農暦(Farmers’ Almanac、Old Farmers’ Almanac 現在発行版)による満月の名前
- Full Snow Moon(別名:Full Hunger Moon) スノー・ムーン〜雪が激しく降る頃の月
今月の惑星†
- 金星(−4等)は、夕方の南西の空に宵の明星として見えていて、宵の明星として君臨します。午後8時頃〜午後9時頃に沈みます。
- 火星(1等)は、日の出前の南東の低空に見えます。午前3時頃、南東の空に昇ってきます。
- 木星(−2等)は、日の出前の南東の超低空に見えます。午前5時頃〜午前4時頃、東南東の空に昇ってきます
- 水星(−1等)は、日没直後の西南西の極超低空で見ることができます。2月10日(月)の東方最大離角前後は夕空での見時です。
- 土星(1等)は、日の出直前の南東の極超低空で見えます。午前6時頃〜午前4時頃、南東の空に昇ってきます。
夕空は金星がまばゆく宵の明星として輝きます。朝方の空では、火星、木星、土星が日の出直前の南東の空に出てきます。今年前半は、朝方のこの3惑星の集合が見頃です。
- 2月10日(月)水星、東方最大離角(日没時の高度16度17分、夕空の水星の見時)
- 2月19日(水)日の出前の南東の低空で、月(月齢24.6)が、火星に近づき、火星、月、木星、土星が斜め直線に並ぶ
- 2月20日(木)日の出前の南東の超低空で、月(月齢25.6)が、木星に近づく(右上に火星、左下に近く土星)
- 2月21日(金)日の出前の南東の超低空で、月(月齢26.6)が、土星に近い(右上に木星、火星)
- 2月28日(金)夕方の西の空で、月(月齢3.9)が、金星に近づく
- 2月29日(土)夕方の西の空で、月(月齢4.9)が、金星に近い
見やすい星座†
※宵の空(20時ごろの星空)での見え方です。
南の空には、長方形と三つ星でおなじみのオリオン座が昇り、こいぬ座の一等星プロキオン、おおいぬ座の一等星シリウス、オリオン座の右肩の一等星ベテルギウスと結んでできる冬の大三角形もよくわかります。冬の星座の盛りです。冬の星座にはオリオン座のベテルギウス、リゲル、おおいぬ座のシリウス、こいぬ座のプロキオン、ふたご座のポルックス、ぎょしゃ座のカペラ、おうし座のアルデバランの7つの一等星があります、ぜひ探してみてください。
天文現象と関連行事†
双眼鏡、小望遠鏡のある人は†
- 下弦〜三日月となる、2月16日(日)頃〜26日(水)頃は、星雲星団、天の川の見頃となります。
- 冬の天の川は、今が盛りです。双眼鏡で見て、細かい星があるのを確かめてみてください。
- 冬の天の川の中の星の塊、散開星団、ぎょしゃ座のM36、M37、M38、ふたご座のM35、いっかくじゅう座のM50、とも座のM46、M47、その他もぜひ探してみてください。
- オリオン座の小三つ星の真ん中のオリオン座大星雲(M42)は、見頃です。探しやすいのでぜひ、双眼鏡で見てみてください。
- ペルセウス座の真ん中付近の星空の宝石箱、ぜひ、双眼鏡でみてください。絶景です。
※双眼鏡は、倍率6〜10倍で口径40〜50mmを推奨します。
出典、参考†
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