2020年1月の夜空†
2019年天文現象、行事メモ
※月齢は21時の値(こよみの計算 - 国立天文台暦計算室にて計算、未明の現象は前日の月齢とする)
今月の一番星は何?†
南西の低空から高度を上げていく、金星
(茨城付近では、日没は午後4時半ごろ〜午後5時ごろ、日暮れは午後5時ごろ〜午後5時半ごろとなります。)
※参考:こよみの計算 - 国立天文台暦計算室(日の出入り・南中時、薄明・薄暮) 計算地点:ふれあいの里天文台
※夜明・日暮の時刻は太陽の中心高度が-7°21′40″となる時刻 参考:こよみ用語解説 太陽や月などの運動 - 国立天文台暦計算室
月日(曜日) | 夜明 | 日の出 | 日の入 | 日暮 |
1月 1日(水) | 06:14 | 06:48 | 16:35 | 17:09 |
2月 1日(土) | 06:07 | 06:39 | 17:06 | 17:38 |
夕空(日暮れの頃)の見時†
南西の低空にある、宵の明星、金星が、3月25日(水)の東方最大離角に向け、だんだん高度を上げていきます。
- 1月 7日(火)夕方の東の空で、月(月齢12.3)が、ヒアデス星団、おうし座のアルデバランに近づく
- 1月28日(火)夕方の南西の空で、月(月齢3.6)が、金星に接近(離角約5度)
三日月†
半月(上弦)は、1月 3日(金)13:45、2月 2日(日)10:42、三日月は 12月28日(土)、1月27日(月)で、 2019年12月28日(土)〜1月 2日(木)、1月26日(日)〜2月 1日(土)は、西空に三日月形の月が見られます。
- 11日(土)04:21 満月
- アメリカの民間伝承による満月の名前(旧メイン州農暦によるブルームーン計算法)
- Wolf Moon, Old Moon, Moon After Yule, Ice Moon(ウォルフ・ムーン、オールド・ムーン、ムーン・アフター・ユール〜冬至祭の後の月)
- 現行アメリカ農暦(Farmers’ Almanac、Old Farmers’ Almanac 現在発行版)による満月の名前
- Full Wolf Moon(別名:Old Moon, Moon After Yule, Full Snow Moon) ウォルフ・ムーン〜
寒さが厳しい頃の月
今月の惑星†
- 金星(−4等)は、夕方の南西の低空に宵の明星として見えていて、ぐんぐん高度を上げ、夕方の南西の空に君臨します。午後7時頃〜午後8時頃に沈みます。
- 火星(2等〜1等)は、日の出前の南東の低空に見えます。午前4時頃〜午前3時頃、東南東の空に昇ってきます。
- 木星(−2等)は、月半ばまでは太陽方向で見づらいですが、それ以降、日の出直前の南東の超低空に昇ってきます。
- 水星(−1等)は、1月28日(火)まで太陽方向で見づらいですが、それ以降、日没直後の西南西の極超低空で見ることができます。2月10日(月)の東方最大離角前後は夕空での見時です。
- 土星(1等)は、太陽方向で見づらいです。
昨年、夕空を賑わせた、火星、木星、土星は朝方にまわり、夕空は金星の独壇場となって、まばゆく宵の明星として輝きます。朝方の空では、火星がいち早く輝いていますが、今月半ば、木星が、来月は土星が日の出直前の南東の空に出てきます。
- 1月19日(日)日の出前の南東の低空で、火星が、さそり座のアンタレスに最接近(1月中旬〜下旬は火星とアンタレスが近い)
- 1月21日(火)日の出前の南東の低空で、月(月齢25.3)が、火星に接近(右下にアンタレス)
- 1月23日(木)日の出直前の南東の超低空で、月(月齢27.3)が、木星に接近
- 1月28日(火)夕方の南西の空で、月(月齢3.6)が、金星に接近(離角約5度)
今月の流星†
- 1月 4日(土)〜 5日(日)しぶんぎ座流星群 月齢:9 月齢条件良、極大条件悪
- 1月 4日(土)17時 極大
ペルセウス座流星群、ふたご座流星群とともに三大流星群ともいわれますが、ピーク時間が短く、ピーク前後ではほとんど流れないので、ピークの時間が昼側になるとほとんど流れず、「裏」といわれたりもするそうです。今年は月の条件は良いのですが、いわゆる「裏」の年で、あまり流れないようです。
※参考:国際流星機構 2019 Meteor shower calendar (PDF) 4page
冬の流星観望は、とにかく寒さとの戦いです。冬の夜は思いの外、冷え込みます。特に体を動かさないため、どんどん体が冷えてしまいます。風が吹くとさらに体感温度が下がります。防寒具はもちろん、防風の生地やカイロなど、必要以上と思われる防寒対策で臨みましょう。
流星を見るコツは、とにかく、たくさんの空が見える空の開けたところで、できれば横になって、なるべく空全体を見るように顔を動かせば、運が良ければ、見つけることができるでしょう。ただし寒いので、体が直接地面や建物に触れないよう敷物やいす、寝台など工夫しましょう。また、立ったまま首を真上に向け続けると、首を痛めることがありますので、十分注意してください。
見やすい星座†
※宵の空(20時ごろの星空)での見え方です。
南東の空には、長方形と三つ星でおなじみのオリオン座が昇り、こいぬ座の一等星プロキオン、おおいぬ座の一等星シリウス、オリオン座の右肩の一等星ベテルギウスと結んでできる冬の大三角形も昇っています。冬の星座には7つの一等星があります、ぜひ探してください。
天文現象と関連行事†
- 12月28日(土)〜1月 2日(木)夕空に三日月型の月
- 1月 3日(金)13:45 上弦
- 1月 4日(土)〜 5日(日)しぶんぎ座流星群 月齢:9 月齢条件良、極大条件悪
- 1月 7日(火)夕方の東の空で、月(月齢12.3)が、ヒアデス星団、おうし座のアルデバランに近づく
- 1月 8日(水)17:00〜17:30 JAXA、観測ロケット S-310-45号機打ち上げ ※JAXA | 観測ロケットS‐310-45号機実験の実施について
- 1月10日(金)夜半の南の空高く、月(月齢15.3)が、ふたご座のポルックスに近づく
- 1月11日(土)04:21 満月
- アメリカの民間伝承による満月の名前(旧メイン州農暦によるブルームーン計算法)
- OWolf Moon, Old Moon, Moon After Yule, Ice Moon(ウォルフ・ムーン、オールド・ムーン、ムーン・アフター・ユール〜冬至祭の後の月)
- 現行アメリカ農暦(Farmers’ Almanac、Old Farmers’ Almanac 現在発行版)による満月の名前
- Full Wolf Moon(別名:Old Moon, Moon After Yule, Full Snow Moon) ウォルフ・ムーン〜
寒さが厳しい頃の月
- 1月13日(月)夕方の南の空高く、月(月齢18.3)が、しし座のレグルスに接近
- 1月14日(火)火星 合
- 1月15日(水)〜28日(火)デジカメ星空診断 powerd by 星空公団
- 1月16日(木)〜25日(土)GLOBE at Night(対象:北緯40度以上 おうし座、北緯40度以下 オリオン座)日本語サポートページ 日本語Webアプリ(スマホでも使えます。) スマートフォン用アプリ
- 1月17日(金)未明の南東の空で、月(月齢21.3)が、おとめ座のスピカに近づく
- 1月17日(金)21:58 下弦
- 1月17日(金)頃〜27日(月)頃 星雲星団、天の川の見頃
- 1月18日(土)未明の南東の空で、月(月齢22.3)が、おとめ座のスピカに近い
- 1月19日(日)日の出前の南東の低空で、火星が、さそり座のアンタレスに最接近(1月中旬〜下旬は火星とアンタレスが近い)
- 1月21日(火)日の出前の南東の低空で、月(月齢25.3)が、火星に接近(右下にアンタレス)
- 1月23日(木)日の出直前の南東の超低空で、月(月齢27.3)が、木星に接近
- 1月25日(土)06:42 新月
- 1月26日(日)〜2月 1日(土)夕空に三日月型の月
- 1月27日(月)10:00〜12:00 三菱重工、JAXA、情報収集衛星光学7号機、H−IIAロケットにて打ち上げ ※報道発表 | 内閣官房ホームページ、H-IIAロケット41号機の打上げについて|三菱重工
- 1月27日(月)三日月
- 1月28日(火)ごろ〜2月18日(火)ごろ 日の入り直後の西の極超低空で水星が見頃
- 1月28日(火)夕方の南西の空で、月(月齢3.6)が、金星に接近(離角約5度)
双眼鏡、小望遠鏡のある人は†
- 下弦〜三日月となる、1月17日(金)頃から1月27日(月)頃までは、星雲星団、天の川の見頃となります。
- ペルセウス座から天頂付近の明るい星、明るい一等星、カペラのあるぎょしゃ座、オリオンの棍棒のあたり、冬の大三角形の真ん中を通って、地平線まで、冬の天の川が流れています。双眼鏡で見ると細かい星があるのがわかります。肉眼では何もなさそうですが、双眼鏡だと本当に星が見えるのです。ぜひ、ごらんください。
- 冬の天の川の中に幾つか散開星団があり、双眼鏡でもそれとわかる対象が幾つかあります。ぎょしゃ座のM36、M37、M38、ふたご座のM35、いっかくじゅう座のM50、とも座のM46、M47、その他にもたくさんの散開星団がありますので、双眼鏡を天の川に沿って流し、星の塊を探してみてください。
- オリオン座の小三つ星の真ん中のオリオン座大星雲(M42)は、見頃です。探しやすいのでぜひ、双眼鏡で見てみてください。
- 天頂付近のペルセウス座の真ん中付近の星空の宝石箱、ぜひ、双眼鏡でみてください。絶景です。天頂付近は双眼鏡でみにくいので、床がきれいなら、横になってみる方法も首を痛めず、オススメです。
- ペガスス座の鼻先の球状星団 M15、みずがめ座の球状星団 M2、カシオペヤ座とペルセウス座の間の二重星団、hχ、アンドロメダ座の膝頭の近くにある250万光年かなたのアンドロメダ銀河もまだまだ見頃です。
※双眼鏡は、倍率6〜10倍で口径40〜50mmを推奨します。
出典、参考†
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