2018年5月の夜空†
2018年天文現象、行事メモ
※月齢は21時の値(こよみの計算 - 国立天文台暦計算室にて計算、未明の現象は前日の月齢とする)
今月の一番星は何?†
西の低空に輝く宵の明星、金星(−4等)。
(日没は、茨城付近では、午後6時半ごろ〜午後7時ごろとなります。)
夕空の見時†
日没後の西の低空に宵の明星となる金星(−4等)が昇り、一番星となります。金星は、冬の星座をどんどん動いていきます。一方、日没の時間がどんどん早まりますので、日没後の金星の高度は、少しずつしか上がりません。それでも、23日(水)には日没直後の高度が28度を超え、6月2日(土)には29度と今年の夕空で最高高度となり、ゆっくりと高度を落とし、8月18日(土)の東方最大離角の頃には、高度20度まで落ちます。金星は9月まで、宵の明星として、西の夕空に君臨します。
中旬以降、夕方の南東の空に木星が昇っています。夕空に、西に金星、南東に木星の、2つの明るい金色の惑星が輝きます。
この金星は 2日(水)に、おうし座のアルデバランに近づきます。また、金星に、17日(木)月齢2.0の細い月が左下に近づき、翌18日(水)には、この月が左上に来ます。さらに、22日(日)には、月齢7.0の月がしし座のレグルスに近づき、26日(土)には、月齢11.0の月がおとめ座のスピカに近づき、27日(日)には、月齢12.0の月が木星に近づきます。
- 5月 2日(水)夕方の西の低空で、金星が、おうし座のアルデバランに接近(アルデバランの右に金星)
- 5月17日(木)日没後の西の低空で、月(月齢2.0)が金星に接近(金星の左下に月)
- 5月18日(金)夕方の西の低空で、月(月齢3.0)が金星に接近(金星の左上に月)
- 5月22日(日)夕方の南西の空高く、月(月齢7.0)が、しし座のレグルスに接近(レグルスの左に月)
- 5月26日(土)夕方の南東の空で、月(月齢11.0)が、おとめ座のスピカに接近
- 5月27日(日)夕方の南東の空で、月(月齢12.0)が木星に接近(木星の上に月)
三日月†
半月(上弦)は22日(火)12:49、三日月は17日(木)で、17日(木)〜21日(月)は、西空に三日月形の月が見られます。
- 29日(火)23:20 満月
- アメリカの民間伝承による満月の名前(旧メイン州農暦によるブルームーン計算法)
- Mead Moon, Strawberry Moon, Rose Moon, Thunder Moon, Green Corn Moon, Flower Moon, Dyad Moon, Honey Moon, Planting, Milk
- 現行アメリカ農暦(Farmers Almanac、Old Farmers Almanac 現在発行版)による満月の名前
- Full Flower Moon(別名:Full Corn Planting Moon, Milk Moon)フラワー・ムーン
花が咲き乱れる頃の月
今月の惑星†
- 金星(−4等)は、日没後の西の低空に見え、月末に向け、徐々に高度を上げていきます。
- 木星(−2等)は、初旬頃、午後7時頃に南東の空に昇ってきます。中旬以降は、日没時には南東の空に昇っています。
- 土星(0等)は、午後11時頃〜午後9時頃、南東の空に昇ってきます。
- 火星(0等)は、午前0時頃〜午後11時頃、南東の空に昇ってきます。
- 水星(0等〜−1等)は、月初から中旬過ぎまで日の出直前の東の低空に昇っています。
夜半過ぎの空で、右(西)から、おとめ座のスピカ、木星、さそり座のアンタレス、土星、火星と並びます。
なお、これらの惑星は、今後、ばらけながら夜半の空、宵の空に移って、7月には、夕空から宵の明星、金星、非常に低いながら水星も加わって、夜更けから宵の空いっぱいに曜日のつく惑星が並びます。また、8月には宵の空に木星、火星、土星、金星と並びます。
見やすい星座†
※宵の空(20時ごろの星空)での見え方です。
春の星座、しし座が南の空高く昇り、南東の空にはおとめ座、東の空高く明るい一等星アルクトゥルスを含むうしかい座、北の空高くには北斗七星が昇り、これを含む、おおぐま座が北の空高く昇っています。春の星座が真っ盛りです。
夜半の見時†
上旬は、夜半過ぎ(未明)、下旬は夜半の空で、西(右)からおとめ座のスピカ、木星、さそり座のアンタレス、土星、火星が南の空に並びます。4月28日(土)〜7日(月)には、未明の空でこれらのすぐ上を満月前から満月を過ぎ欠けていく月が通っていき、8日(火)には、この列の端に下弦の月が加わります。また、26日(土)には、夕空で再び満月前の月がスピカに近づき、31日(金)まで、これらのすぐ上を通って行きます。
- 5月 2日(水)夜半の南東の空で、月(月齢16.4)がさそり座のアンタレスに近づき、南西から南東の空にスピカ、木星、アンタレス、月、土星、火星と並ぶ
- 5月 5日(土)未明の南東の空で、月(月齢18.4)が土星に接近、南西から南東の空にスピカ、木星、アンタレス、接近している月と火星、土星が並ぶ
- 5月 6日(日)未明の南東の空で、月(月齢19.4)が火星に近づき(土星と火星の間にくる)、南西から南東の空にスピカ、木星、アンタレス、火星、月、土星と並ぶ
- 5月 7日(月)未明の南東の空で、月(月齢20.4)が火星に近づき(土星、火星、月と並ぶ)、南西から南東の空にスピカ、木星、アンタレス、火星、土星、月と並ぶ
- 5月26日(土)夕方の南東の空で、月(月齢11.0)が、おとめ座のスピカに接近(夜半の南西から南東の空に、スピカと月、木星、アンタレス、土星、火星と並ぶ)
- 5月27日(日)夕方の南東の空で、月(月齢12.0)が木星に接近(木星の上に月)(夜半の南西から南東の空に、スピカ、月と木星、アンタレス、土星、火星と並ぶ)
- 5月29日(水)夕方の南東の空で、月(月齢14.0)がさそり座のアンタレスに近づき、夜半の南西から南東の空にスピカ、木星、月とアンタレス、土星、火星と並ぶ
- 5月31日(金)夜半の南東の空で、月(月齢16.0)が土星に近づき、南西から南東の空にスピカ、木星、アンタレス、月と土星、火星が並ぶ
天文現象と関連行事†
- 5月 2日(水)夕方の西の低空で、金星が、おうし座のアルデバランに接近(アルデバランの右に金星)
- 5月 2日(水)夜半の南東の空で、月(月齢16.4)がさそり座のアンタレスに近づき、南西から南東の空にスピカ、木星、アンタレス、月、土星、火星と並ぶ
- 5月 3日(木)〜 6日(日)(月齢:17〜20)ゴールデンウィーク
- 5月 5日(土)未明の南東の空で、月(月齢18.4)が土星に接近、南西から南東の空にスピカ、木星、アンタレス、接近している月と火星、土星が並ぶ
- 5月 5日(土)〜14日(月)〜16日(水)(国際光デーにて延長)GLOBE at Night(対象:北半球 うしかい座、南半球 みなみじゅうじ座)日本語サポートページ 日本語Webアプリ(スマホでも使えます。) スマートフォン用アプリ
- 5月 5日(土)20:05〜22:05 火星探査機 インサイト(InSight)、アトラスV 401ロケットにて打ち上げ
- 5月 6日(日)未明の南東の空で、月(月齢19.4)が火星に近づき(土星と火星の間にくる)、南西から南東の空にスピカ、木星、アンタレス、火星、月、土星と並ぶ
- 5月 7日(月)未明の南東の空で、月(月齢20.4)が火星に近づき(土星、火星月と並ぶ)、南西から南東の空にスピカ、木星、アンタレス、火星、土星、月と並ぶ
- 5月 8日(火)11:09 下弦
- 5月 9日(水)木星 衝
- 5月15日(火)20:48 新月
- 5月16日(水)国際光デー International Day of Light 2018
- 5月17日(木)三日月
- 5月17日(木)日没後の西の低空で、月(月齢2.0)が金星に接近(金星の左下に月)
- 5月18日(金)夕方の西の低空で、月(月齢3.0)が金星に接近(金星の左上に月)
- 5月20日(日)18:04〜18:09 Orbital ATK 、国際宇宙ステーション補給ミッション(OA−9E)のため、シグナス補給船をアンタレス230ロケットにて打ち上げ ※Launch Schedule - Spaceflight Now
- 5月22日(火)12:49 上弦
- 5月22日(日)夕方の南西の空高く、月(月齢7.0)が、しし座のレグルスに接近(レグルスの左に月)
- 5月26日(土)夕方の南東の空で、月(月齢11.0)が、おとめ座のスピカに接近(夜半の南西から南東の空に、スピカと月、木星、アンタレス、土星、火星と並ぶ)
- 5月27日(日)夕方の南東の空で、月(月齢12.0)が木星に接近(木星の上に月)(夜半の南西から南東の空に、スピカ、月と木星、アンタレス、土星、火星と並ぶ)
- 5月29日(火)23:20 満月
- アメリカの民間伝承による満月の名前(旧メイン州農暦によるブルームーン計算法)
- Mead Moon, Strawberry Moon, Rose Moon, Thunder Moon, Green Corn Moon, Flower Moon, Dyad Moon, Honey Moon, Planting, Milk
- 現行アメリカ農暦(Farmers Almanac、Old Farmers Almanac 現在発行版)による満月の名前
- Full Flower Moon(別名:Full Corn Planting Moon, Milk Moon)フラワー・ムーン(花が咲き乱れる頃の月)
- 5月29日(水)夕方の南東の空で、月(月齢14.0)がさそり座のアンタレスに近づき、夜半の南西から南東の空にスピカ、木星、月とアンタレス、土星、火星と並ぶ
- 5月31日(金)夜半の南東の空で、月(月齢16.0)が土星に近づき、南西から南東の空にスピカ、木星、アンタレス、月と土星、火星が並ぶ
- 5月31日(金)21:00〜21:40 金井宇宙飛行士リアルタイム更新イベント
双眼鏡、小望遠鏡のある人は†
- 宵から夕方の南東の空に昇っている木星にはたくさんの衛星が回っていますが、中でも、ガリレオガリレイが発見した4大衛星、ガリレオ衛星は、口径50mmの性能のいい双眼鏡だと木星の周りにへばりついているように見えます。双眼鏡の性能を試すために一度覗いてみてください。
- 下弦となる8日頃から三日月となる17日頃まで、星雲星団、天の川の見頃となります。
- ふたご座のポルックスとしし座のレグルスの間の、かに座にある散開星団プレセペ(M44)、しし座の尻尾の星デネボラと、りょうけん座のコルカロリの間にある、かみのけ座の中心部の散開星団(メロッテ111)は引き続き挑戦してみてください。
- りょうけん座のコルカロリと、うしかい座のアークトゥルスの間には、球状星団 M3があります。双眼鏡では、非常に小さくて、ギリギリで見えるか見えないかの、小さな、しかし星ではない、少しモヤモヤした小さい煙のような、ホコリのような微妙な見え方の天体です。空の澄んだ日に探してみましょう。相当慣れが必要ですが、頑張って探してみてください。
- 北東に昇っている、ヘラクレス座の腰のあたり、ζ星とη星の間、η星寄りの所に球状星団 M13があります。これもM3同様、小さなモヤかホコリのようなかすかな見え方です。こちらも探してみてください。
※双眼鏡は、倍率6〜10倍で口径40〜50mmを推奨します。
出典、参考†
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