2017年10月の夜空

2017年天文現象、行事メモ

今月の一番星は何?

西の空で金色に輝く、うしかい座のアークトクルス(0等)か、空の非常に高い真上付近に白く輝く、こと座のベガ(0等)。

(日没は、茨城付近では、午後5時半ごろ〜午後4時半過ぎとなります。)

夕空の見時

西の空低く、うしかい座のアークトウルス(0等)が金色に輝き、非常に目立つでしょう。真上には、こと座のベガ(0等)、はくちょう座のデネブ(1等)、わし座のアルタイル(1等)の夏の大三角形が輝きます。南西には土星(0等)が昇っており、斜め右下のさそり座のアンタレス(1等)は高度が低く、すぐに沈みそうです。

24日(火)には、南西の土星に三日月型の月が接近します。

三日月と満月

半月(上弦)は28日(土)、三日月は22日(日)で、22日(日)〜27日(金)は、西空に三日月形の月が見られます。満月は6日(金)(Hunter's moon, Blood Moon, Sanguine Moon、または、Full Hunter’s Moon(別名:Blood Moon, Sanguine Moon, Travel Moon, Dying Moon)ハンターズ・ムーン(冬に備え、狩りをする時期の月の意味))です。また、今年は、Full Harvest Moon ハーベスト・ムーン(収穫の時期の月)でもあります。

中秋の名月

日本では、 4日(水)が十五夜、中秋の名月です。月の軌道が楕円であるため、新月、つまり旧暦の1日から満月になるまでの速度が毎回異なり、最大で前後2日ほどずれてしまいます。今年は、満月が 6日(金)ですから、2日、遅れてしまいました。しかし、旧暦の太陰太陽暦を使っていた文化圏では、満月とは関係なく、あくまでも、新月を1日(ついたち)とした、15日目の日の月を名月として、いろいろな行事を行います。
また、俳句の季語など、時候にまつわる言葉として、名月となる旧暦8月の月を特別な言葉で呼んできました。以下に、今年の日付とともに列挙します。

今月の惑星

夜明け前の見時

10月は日の出前の東の低空に金星、火星があって、近くにしし座の一等星レグルスもあり、これらに細い月が近づいて、にぎやかです。さらに、6日(金)には、火星と金星が約13分まで大接近します。明るさが違い、色も赤と金と違う、明るい星が非常に近づいているのは、見事でしょう。暗い火星が明るい金星によって見づらいくらいかも知れません。

見やすい星座

 こと座のベガ、わし座のアルタイル、はくちょう座のデネブの夏の大三角形は、天頂から少し西の空に移り、さそり座が沈んでしまう一方、東の空高く秋の四辺形、ペガスス座が昇り、南の空には、みずがめ座がやってきて、北東の空高く、W字形のカシオペヤ座が昇り、秋の星座に移り変わってきています。

天文現象と関連行事

双眼鏡、小望遠鏡のある人は

※双眼鏡は、倍率6〜10倍で口径40〜50mmを推奨します。


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Last-modified: 2017-10-14 (土) 10:26:31