2016年4月の夜空†
2016年天文現象、行事メモ
今月の一番星は何?†
南東の空に金色に輝く、木星(−2等)です。
(日没は、茨城付近では、午後6時〜6時半頃となります。)
夕空の見時†
日が暮れて、夕焼けの中に冬の一等星が見えてきます。南西の空に白く輝くおおいぬ座のシリウスや西の空高くぎょしゃ座のカペラが見え出すと、オリオン座などの冬の星座が見えてきます。
- 4月11日(金)日没後の西の空で、月(月齢4.0)がアンタレスに接近(右下、超低空に水星)
- 4月16日(土)宵の南の空で、月(月齢9.0)がレグルスに接近
- 4月18日(月)宵の南の空で、月(月齢11.0)が木星に接近
三日月と満月†
三日月は10日(日)、半月(上弦)は14日(木)で、8日(金)〜13日(水)は、西空に三日月形の月が見られます。満月は22日(金)("Milk Moon", "Flower Moon", "Corn Planting Moon")です。
今月の惑星†
- 木星(−2等)は、南東の空に昇っていて、午前3時頃に西の空に沈みます。
- 火星(−1等)は、午後10時頃に南東の空に昇ってきます。5月31日の最接近に向け輝きを増していきます。
- 土星(1等)は、午後11時頃、南東の空に昇ってきます。
- 金星(−4等)は、太陽に近く見えづらいです。
- 水星(0等)は、中旬、日没直後の西の極低空に見えます。4月18日(月)東方最大離角となり、日没直後の高度が19度となります。
- 夕方の南東の空に木星(−2等)がまばゆく輝き、目を引きます。
- 夜半すぎには、南東の空に、火星(−1等)と土星(1等)が並んで昇ってきます。火星のすぐ下にはさそり座のアンタレスがあり、赤さを競っています。
- 水星(0等)は、中旬に、夕方の西の空では今年一番見やすい高度となります。
見やすい星座†
宵の南の空高く、しし座がわかるでしょうか。北斗七星も北西の空高くにあり、そのひしゃくの柄からたどる春の大曲線は眩しく金色に輝くうしかい座のアークトゥルス、控えめに白く輝くおとめ座のスピカに続いています。が、ことしはしし座の腹のすぐ下にまばゆく金色に輝く木星があり、星座を繋ごうとすると惑わされてしまうことでしょう。
天文現象と関連行事†
双眼鏡、小望遠鏡のある人は†
- 下弦となる 1日頃から三日月となる12日頃まで星雲星団、天の川の見頃となります。
- かみのけ座の散開星団(メロッテ111)は、双眼鏡で見ると壮観です。しし座のデネボラとりょうけん座のコル・カロリの間にあります。ぜひ、覗いてみてください。条件がよければ、肉眼でも、星のぼんやりとした集まりであることがわかります。
- かに座のプレセペ星団(散開星団)は、双眼鏡で見ると、細かい星の集まりであることがわかります。
- 木星は、双眼鏡でもその周りに4つの衛星(ガリレオ衛星)があるのがわかるかもしれません。ちょっと、覗いてみてください。小望遠鏡では、惑星本体の縞模様も見えるかもしれません。
※双眼鏡は、倍率6〜10倍で口径30〜50mmを推奨します。