2015年9月の夜空†
2015年天文現象、行事メモ
今月の一番星は何?†
西の空高く金色に輝く、うしかい座のアークトゥルス(0等)が一番星としてわかりやすいでしょう。真上には、こと座のベガ(0等)が輝いていますが、首が痛くなるほど上を見上げなくてはならないので、見つけづらいでしょう。
(日没は、茨城付近では、午後6時頃〜午後7時半頃となります。)
夕空の見時†
先月まで夕空をにぎわしていた金星と木星が沈み、寂しくなった西の高い空には、うしかい座の1等星アークトゥルス(0等)が金色に輝いています。南西には、土星(1等)も見えて来ます。近くにさそり座のアンタレスもあります。
19日(土)には、この土星に6日の月が近づきます。
- 9月19日(土)夕方の南西の空で、月(月齢6.2)が土星に接近
三日月と満月†
三日月は15日(火)、半月(上弦)は21日(月)で、15日(火)〜20日(日)は、西空に三日月形の月が見られます。満月は28日(月)です。
今月の惑星†
- 土星(1等)は、夕方の南西の空に昇っています。午後9時〜午後8時には沈んでしまいます。
- 水星(0〜2等)は、日没後の西空の極低空にあり、9月 4日(金)東方最大離角となり日没直後の高度が12度となりますが、9月いっぱい、日没直後の高度が約10度とほぼ変わりません。
- 金星(−4等)は、午前3時半ころ〜午前2時半ころに東の空に昇り、未明の空にまばゆく輝きます。上旬には、火星と並んでいます。
- 火星(2等)は、午前3時半ころに東の空に昇ってきます。
- 木星(−2等)は、中旬には日の出直前の東の超低空に顔を出すようになり、下旬には、午前4時ころに東の空に昇るようになります。既に昇っている金星(−4等)火星(1等)とともに朝方の東の空を賑わせるようになります。
見やすい星座†
夏の大三角形が真上に昇り、星座は夏真っ盛りですが、さそり座が西の空に傾きはじめ、東の空には寂しい秋の星空が覆い始めています。
天文現象と関連行事†
ちなみに10月は、
- 6月中旬〜10月いっぱい 夕方の南東〜南〜南西の空で土星とさそり座のアンタレスが並んでいる(アンタレスの上〜右に土星)。
- 9月中旬〜12月中 明け方の東の低空で明けの明星となった金星と、木星、火星が集まり、それに細い月が絡んだりして、美しい。
- 10月 2日(金)宵にアルデバラン食(月齢19.2)の暗縁出現が東の極超低空(地平線ぎりぎり)で見られる。(東京で21:17)その後、月とアルデバランが直ぐ近くにあるのが見える。
- 10月 3日(土)〜12日(月)GLOBE at Night 2015(国際ひかり年公式行事)対象:ペガスス座 Webアプリ
- 10月 4日(日)〜10日(土)
- 10月 5日(月)下弦
- 10月 9日(金)明け方の東の低空で、細い月(月齢26.2)が金星に非常に接近(離角:41分)(左下には火星と木星が縦に並ぶ)
- 10月10日(土)明け方の東の低空で、細い月(月齢27.2)が木星に接近(直ぐ上には火星、さらに左上に金星)
- 10月12日(月)体育の日
- 10月12日(月)天王星 衝
- 10月13日(火)新月
- 10月15日(木)三日月
- 10月16日(金)水星西方最大離角
- 10月16日(金)夕方の南西の低空で、月(月齢3.5)が土星に接近
- 10月18日(日)明け方の東の低空で、木星に火星が非常に接近。(離角:30分ほど)(右上には金星)
- 10月21日(水)上弦
- 10月21日(水)〜22日(木)オリオン座流星群極大(1時間あたり5〜10個?)
- 10月25日(日)十三夜(後の月)
- 10月26日(月)金星西方最大離角
- 10月26日(月)明け方の東の低空で、西方最大離角の金星が木星に非常に接近。(離角:1度ほど)(左下には火星)
- 10月27日(水)満月
双眼鏡、小望遠鏡のある人は†
- 下弦となる 5日頃から三日月となる15日頃まで星雲星団、天の川の見頃となります。
- 夜半にかけて、カシオペヤ座が昇ってきます。夏の大三角のデネブからカシオペヤ座にかけての天の川には、とかげ座の頭とケフェウス座の足元が浸っています。なかなか探す機会のない星座ですが、双眼鏡の力も借りながら、星図と見比べて探してみましょう。天の川の細かい星の中から、ちょっと、明るめの星を探すのは、少し難しいかもしれません。カシオペヤ座に行くといくつか有名な散開星団もありますので、探してみてください。
※双眼鏡は、倍率6〜10倍で口径30〜50mmを推奨します。