2015年12月の夜空†
2015年天文現象、行事メモ
今月の一番星は何?†
西の空高く白く輝く、こと座のベガ(0等)です。
まわりを見ると、夏の大三角形の他の2つの星、はくちょう座のデネブとわし座のアルタイルも見つかるでしょう。
(日没は、茨城付近では、午後4時半頃となります。)
夕空の見時†
日が暮れて、夕焼けが終わるころ、西の空高く夏の大三角形が見つかります。夕空の巨大な三角形は良く目だつでしょう。
三日月と満月†
三日月は13日(日)、半月(上弦)は19日(土)で、13日(日)〜18日(金)は、西空に三日月形の月が見られます。満月は25日(金)です。
今月の惑星†
- 木星(−2等)は、午前0時頃〜午後11時頃に東の空に昇ってきます。
- 火星(2等)は、午前2時頃に東の空に昇ってきます。
- 金星(−4等)は、午前3時頃〜午前4時頃に東の空に昇り、未明の空にまばゆく輝きます。
- 土星(1等)は、中旬には午前6時、下旬には午前5時に日の入り前の西の低空に昇ってきます。
- 未明の東の空に木星、火星、金星が一直線に並び、賑やかな景色となります。中旬すぎには日の出前の低空に土星も加わり、4惑星が並ぶことになります。
- 水星(ー1等〜0等)は、中旬以降日の入り直後の西の超低空に昇ってきます。
明け方の見時†
木星(−2等)、火星(2等)、金星(−4等)が未明の西の空に一直線に並んでいます。中旬以降は、日の出直前に土星が東の超低空に加わり、4惑星が並ぶことになります。また、月の初めに金星の近くにある、おとめ座のスピカは、金星が下がり、火星が上から近づいてくることで、金星から火星に近づいていくように見えます。(実際は、見掛け上、金星が離れていき、火星が近づいてきます。)このため、5つの明るい星が並んでいます。早起きしたら、ぜひ眺めて見てください。またこれらと、月の接近も見時です。
- 12月 4日(金)未明の東の空で、月(月齢22.1)が木星に接近(左下には火星、金星が一直線に並んでいる)
- 12月 5日(土)明け方の東の空で、月(月齢23.1)が木星と火星の間に入る(左下には金星)
- 12月 6日(日)明け方の東の空で、月(月齢24.1)が火星に接近(右上には木星、左下には金星)
- 12月 7日(月)明け方の東の空で、月(月齢25.1)がスピカに接近(火星と金星の間に入る。右上には木星)
- 12月 8日(火)明け方の東の空で、月(月齢26.1)が金星に接近(右上には火星、木星)
今月の流星†
今年は、三大(2.5大?)流星群のうちの二つ、ペルセウス座流星群、ふたご座流星群が月明のない好条件となり、流星の当たり年ですが、今月12月14日(月)〜15日(火)は、このふたご座流星群の極大となります。4日の細い月が19:19に沈むので、月明はほぼないと考えて差し支えなく、一晩中、流れ星を楽しむことができます。
ぜひ、空の暗い、なるべく開けた場所に行き、できれば、寝転がって、空全体を見てください。
なお、寒い季節なので防寒対策は十分にしてください。動かないでじっとしているので、思っているより寒さが非常に堪えます。カイロなどもうまく使いましょう。地面にじかに寝転がるより、サマーベッド(リクライニングチェア)を使ったり、厚い敷物をしたり、コタツを持ちだすという力技もあります。長時間外にいられるようにいろいろと工夫してみてください。
あとは、当日の晴れを祈るばかりです。
- 12月14日(月)〜15日(火)ペルセウス座流星群極大(月明条件最良、月齢:4)
見やすい星座†
宵の頃、南から西の空には、暗い星によって構成された秋の星座がありますが、東の空からはオリオン座が昇り、冬のきらびやかな星空が顔を出してきます。秋の星座の名残りを楽しみ、夜が更けるにつれ、冬の星座を結んでいきましょう。
天文現象と関連行事†
- 9月中旬〜12月中 明け方の東の低空で明けの明星となった金星と、木星、火星が集まり、それに細い月が絡んだりして、美しい。
- 12月 2日(水)〜11日(金)GLOBE at Night 2015(国際ひかり年公式行事)対象:ペルセウス座 Webアプリ
- 12月 3日(火)下弦
- 12月 4日(金)〜8日(火)明け方の東の空で、斜めに一直線に並ぶ、木星、火星、金星に細い月が通っていく。
- 12月 4日(金)明け方の東の空で、月(月齢22.1)が木星に接近(左下には火星、金星が一直線に並んでいる)
- 12月 5日(土)明け方の東の空で、月(月齢23.1)が木星と火星の間に入る(左下には火金星)
- 12月 6日(日)明け方の東の空で、月(月齢24.1)が火星に接近(右上には木星、左下には金星)
- 12月 7日(月)明け方の東の空で、月(月齢25.1)がスピカに接近(火星と金星の間に入る。右上には木星)
- 12月 7日(月)金星探査機「あかつき」金星周回軌道へ再投入金星探査機「あかつき」金星周回軌道投入へ
- 12月 8日(火)明け方の東の空で、月(月齢26.1)が金星に接近(右上には火星、木星)
- 12月11日(金)新月
- 12月13日(日)三日月
- 12月14日(月)〜15日(火)ふたご座流星群極大(15日3時)月齢:4 条件超最良 1時間あたり70個 (流星研のページ)
- 12月19日(土)上弦
- 12月22日(火)13:48 冬至
- 12月23日(水)天皇誕生日
- 12月25日(金)満月
双眼鏡、小望遠鏡のある人は†
- 下弦となる 3日頃から三日月となる13日頃まで星雲星団、天の川の見頃となります。
- 秋の天の川、二重星団、アンドロメダ座銀河、冬の星座からは、オリオン座大星雲、ぎょしゃ座の散開星団など、双眼鏡での見どころがたくさんある季節になりました。自分になれた星図を片手に、双眼鏡で、星空を散歩してみましょう。
※双眼鏡は、倍率6〜10倍で口径30〜50mmを推奨します。