2014年8月の夜空†
今月の一番星は何?†
日没は、茨城付近では、午後7時頃〜午後6時頃となります。
西の空高くアークトゥルス(0等)か、北東のほとんど真上のベガ(0等)かです。どれが最初に見つかるか探してみましょう。でも、高度がちょうどよく、首が痛くならない角度で見られる南西の火星(0等)が先に見つかるかもしれません。
夕空の見時†
日没後、南のさそり座のアンタレス(1等)と南西のおとめ座のスピカ(1等)の間の空に土星(0等)、火星(0等)が並んでいて、火星が右から土星に近づき、25日(月)に最接近して追い越していきます。ただし、この頃は、日没直後の低空での現象になりますので、一番星を探すつもりで、日が沈んだら、直ぐにみてください。
- 8月 3日(日)〜5日(月)スピカ、火星、土星、アンタレスの間を上弦前後の月が通り過ぎる。
- 8月 3日(日)宵の南西の空で火星に月齢8の月が接近。
- 8月 4日(月)上弦。宵の南西の空で土星に月齢9の月が接近、離角1度まで近づく。
- 8月25日(月)夕方の南西の空で土星に火星が接近
- 8月27日(水)三日月
- 8月31日(日)夕方の南西の空に土星、火星、月齢6の月が集合
三日月と満月†
三日月は前月7月29日(火)、今月8月27日(水)、半月(上弦)は4日(月)で、7月29日(火)〜8月 4日(月)、27日(水)〜9月 2日(火)は、西空に三日月形の月が見られます。満月は11日(月)です。
今月の惑星†
- 火星(0等)が、南西の空に昇っていて、赤く輝きます。午後9時半には沈んでしまいます。
- 土星(1等)が、南西の空に昇っていて、金色に輝きます。午後10時頃には沈んでしまいます。
- 金星(−4等)は、午前3時半過ぎには昇ってきて東の低空にまばゆく輝きます。
- 木星(−2等)は、上旬には午前4時ごろ、下旬には午前3時ごろ、東の空に昇ってきて、東の超低空に金色に輝いています。
- 水星(1等)は、太陽方向で、見辛いです。
見やすい星座†
南東の空にはさそり座が昇って、アンタレスが赤く輝き、北西の空にこと座のベガが昇って、まばゆく白く輝きます。北東から東の低空には、はくちょう座のデネブ、わし座のアルタイルが現れ、夏の大三角形が昇ってきます。
天文現象と関連行事†
- 8月 1日(金)〜7日(木)スターウィーク
- 8月 2日(土)〜3日(日)伝統的七夕ライトダウン2014
- 8月 3日(日)〜5日(月)&color(foreground[,background]){text};{スピカ、火星、土星、アンタレスの間を上弦前後の月が通り過ぎる。}
- 8月 3日(日)宵の南西の空で火星に月齢8の月が接近
- 8月 4日(月)上弦。宵の南西の空で土星に月齢9の月が接近、離角1度まで近づく。
- 8月11日(月)夜〜14日(木)朝 国立天文台ペルセウス座流星群「夏の夜、流れ星を数えよう 2014」キャンペーン
- 8月11日(月)満月
- 8月12日(火)〜13日(水)ペルセウス座流星群が極大の頃(月齢:17)
- 8月17日(日)下弦
- 8月18日(月)日の出直前の東北東の超低空で土星、木星が離角12分まで超接近(プレセペ星団内)
- 8月19日(火)未明の東の空で、ヒアデス星団を月齢24の月が通る(日の出直前には、金星、水星が左下に昇ってくる)
- 8月22日(金)〜24日(日)第30回胎内星まつり
- 8月24日(日)日の出直前の東の超低空で木星に月齢29の月が接近(左下に金星)
- 8月25日(月)日の出直前の東の超低空に金星、木星、月齢30の月が集合
- 8月25日(月)新月
- 8月25日(月)夕方の南西の空で土星に火星が接近
- 8月27日(水)三日月
- 8月31日(日)夕方の南西の空に土星、火星、月齢6の月が集合
ちなみに9月は、
- 9月いっぱい日の入り直後の西の超低空(日没時高度10度)に水星が見える。(22日(月)に東方最大離角)
- 9月 1日(月)頃〜パンスターズ彗星(C/2013 K1)が日の出直前の東の低空に現れる。(5.6等) 9月いっぱい低空を南に移動する。
- 9月 1日(月)夕方の南西の空に土星、火星、月齢6.9の月が集合。
- 9月 2日(火)上弦。
- 9月 6日(土)国際お月見ナイト(InOMN)
- 9月 6日(土)〜13日(土)世界で中秋の名月観望イベント?
- 9月 8日(月)中秋の名月
- 9月 9日(火)満月
- 9月11日(木)〜13日(土)日本天文学会秋季年会 山形大学小白川キャンパス
- 9月12日(金)宇宙の日
- 9月14日(日)夕方の南西の低空で小惑星ベスタが土星に離角約1度まで近づく
- 9月15日(月祝)未明の南東の空でヒアデス星団を月齢20.9の月が通過する。4時過ぎには、おうし座δ1星食が起こる。
- 9月16日(火)下弦
- 9月20日(土)日の出前の東の空で木星に月齢25.9の月が接近
- 9月22日(月)水星(0.2等)東方最大離角(日没時高度:10度)
- 9月23日(火)11:29 秋分
- 9月23日(火)夕方の南西の低空で、球状星団M80に接近(離角:20分)
- 9月24日(水)新月
- 9月28日(日)昼間、土星食(東京では、12:11土星本体第1接触暗縁潜入12:13、土星本体第4接触明縁出現13:33、月齢3.9)。夕方には、南西の低空で土星に月齢4の月が接近しているのが見える。その東(左)の方では、火星とアンタレスが接近している。
- 9月26日(金)三日月
- 9月29日(月)夕方の南西の低空で火星に月齢5.2の月が接近
- 9月29日(月)~10月 5日(日)Astronomy Week (by Astronomical League)
双眼鏡、小望遠鏡のある人は†
- 下弦となる8月17日(土)頃から三日月となる8月27日(水)頃に星雲星団の見頃となります。
- 双眼鏡での腕試し、先月上げたヘラクレス座の球状星団M13、いて座の球状星団M22は、夏いっぱい見ごろです。ぜひ、挑戦してみてください。これらの対象は、口径40mm〜50mm、倍率8倍以下で性能のいい双眼鏡が必要です。
双眼鏡では、夏の天の川の川下りもお勧めします。肉眼では見えなくても、天の川のありそうなところに双眼鏡を向けてください。条件がよければ、細かい星がたくさん飛び込んできて、びっくりすることでしょう。
※双眼鏡は、倍率6〜10倍で口径30〜50mmを推奨します。