2014年2月の夜空†
今月の一番星は何?†
日没は、茨城付近では、午後5時頃〜午後5時半頃となります。
今月の一番星は、北東の空に昇っている木星(−3等)です。東のまだ青い空にぽつんと光る木星を見つけられるでしょうか。暗くなってしまえば、まばゆく光る非常に明るい星です。また、そのまわりの冬の星座の一等星もきれいです。
夕空の見時†
日没後の北東の空に木星(−3等)が昇っています。
- 8日(土)、おうし座のアルデバランの近くに上弦過ぎの月齢8の月が近づきます。近くにはヒアデス星団がありますが、月が明るすぎて、星団の星々は見づらいかもしれません。
- 11日(火、祝)、一番星となって東の空に輝いている木星の右下に満月前の月齢11の月が来ます。少し欠けた月の近くに明るい星がありますが、あまり目立たないかもしれません。
三日月と満月†
三日月は2日(日)、半月(上弦)は7日(金)2日〜6日は、西空に三日月形の月が見られます。満月は15日(土)です。
今月の惑星†
- 木星(−3等)が、東の空に昇っていて、金色にまばゆく輝きます。
- 夜半前には、火星(1等)が昇ってきて、東の空に輝きます。
- 午前1時ごろには、土星(0等)が昇ってきて、未明の東の空に輝きます。
- 午前5時頃には、金星(−4等)が昇ってきて東の低空にまばゆく輝きます。
- 上旬には、日没直後の西の超低空に水星(−1等)を見ることが出来ます。
見やすい星座†
日没後には既に、南東の空に、冬の星座が昇っています。オリオン座やふたご座、おうし座とおなじみの星座が出てきて、にぎやかです。すばる(プレアデス星団)も良く見えます。宵の頃(午後8時頃)には、南に高く昇り、7つの一等星に明るい木星(ー3等)を加えて、夜空をにぎやかにすることでしょう。
夜半には、しし座、うみへび座を先頭に春の星座が昇っています。
天文現象と関連行事†
- 2月 1日(土)日没直後の西南西の低空で、水星に月齢2の月が接近
- 2月 1日(土)〜2日(日)星なかまの集い〜天文楽サミット〜 西脇市立青年の家
- 2月 2日(日)三日月
- 2月 7日(金)上弦
- 2月 8日(土)宵の南のほとんど天頂で、月齢9の月がヒアデス星団の中を通過
- 2月11日(火、祝)宵の南東の空高く、木星に月齢12の月が接近
- 2月15日(土)満月
- 2月19日(水)〜28日(金)GLOBE at Night 2014 (日本語サポートページ)
- 2月20日(木)夜半の南東の空で、火星にスピカの間に月齢21の月が来る
- 2月22日(土)未明の南の空で、土星に月齢23の月が接近(最接近時08:05 離角:1度)
- 2月22日(土)SpaceX-3 ドラゴン補給機打上げ
- 2月23日(日)下弦
- 2月26日(水)日の出前の南東の低空で、金星に月齢27の月が接近(月没時大接近、東京で14時過ぎ)
- 2月28日(金)日の出直前の南東の極超低空で、水星に月齢29の月が接近
- 2月28日(金)GPM(全球降水観測計画)主衛星打上げ H-IIAロケット23号機の打上げについて
ちなみに3月は、
- 3月 3日(月)三日月
- 3月 8日(土)上弦
- 3月 8日(土)国際街角観望会(ISAN7)7
- 3月10日(月)宵の南の空ほとんど天頂で、木星に月齢9の月が接近
- 3月17日(月)満月
- 3月18日(火)宵の東の空で、スピカに月齢17の月が接近(近くに火星もある)
- 3月19日(水)〜22日(土)日本天文学会
- 3月20日(木)夜半前の南東の低空で、土星に月齢19の月が接近
- 3月21日(金)12:11 春分
- 3月21日(金)高校生天体観測ネットワーク(Astro-HS)全国フォーラム
- 3月21日(金)〜22日(土)日本天文学会第16回ジュニアセッション
- 3月24日(月)下弦
- 3月26日(水)ソユーズTMA-12M打上げ(39/40次長期滞在宇宙飛行士)
- 3月27日(木)日の出前の南東の低空で、金星に月齢26の月が接近
- 3月31日(月)新月
双眼鏡、小望遠鏡のある人は†
- 月初(1日(土)から三日月となる 2日(日)頃、下弦となる2月23日(日)頃から三日月となる3月 3日(月)頃に星雲星団、天の川の見頃となります。
- すばるは、プレアデス星団とも言われ、星の大集団です。場所がわかれば、肉眼でも見つかり、双眼鏡でも導入しやすいので、双眼鏡で目的の星を導入する練習にもなります。そろそろ、見納めです。晴れたら是非見てください。透明度がよければ、オリオン座大星雲も是非。
- 冬の天の川の散開星団も、星図で探して、双眼鏡でトライしてみてください。
- 東の空に昇っている木星は、観測の好機です。小さな望遠鏡でも木星の4大衛星(ガリレオ衛星)が見えるはずです。また、気流がよければ、木星本体の縞模様も見られるかもしれません。
※双眼鏡は、倍率6〜10倍で口径30〜50mmを推奨します。