2014年1月の夜空†
今月の一番星は何?†
日没は、茨城付近では、午後4時半頃〜午後5時頃となります。
今月の一番星は、西空の宵の明星、金星がいなくなり、北東の空低く昇っている木星(−3等)です。東の空に非常に明るく金色に輝く木星は、青空残る東の空で人目を引くことでしょう。
夕空の見時†
日没直後の北東の低空に木星(−3等)が昇っています。
- 2日(木)、日没直後の西の超低空で、金星の右下に非常に細い月(月齢1.0)が来ますが、低空過ぎてみるのは難しいかもしれません。
- 12日(日)、おうし座のアルデバランの近くに上弦過ぎの月齢11の月が近づきます。近くにはヒアデス星団がありますが、月が明るすぎて、星団の星々は見づらいかもしれません。
- 15日(水)、一番星となって東の空に輝いている木星の右下に満月前の月齢14の月が来ます。昇ってきた丸い月の上に明るい星があるのは、人々の目を引くでしょう。
三日月と満月†
三日月は3日(金)、半月(上弦)は8日(水)3日〜7日は、西空に三日月形の月が見られます。満月は16日(木)です。
今月の惑星†
- 木星(−3等)が、東の空に昇っていて、金色にまばゆく輝きます。
- 夜半には、火星(1等)が昇ってきて、東の空に輝きます。
- 午前3時ごろには、土星(0等)が昇ってきて、未明の東の空に輝きます。
- 下旬には、日没直後の西の超低空に水星(−1等)が昇ってきて、2月上旬まで見ることが出来ます。
- 2013年、宵の明星で西の空に輝いていた金星(−4等)は、11日の内合を挟み、太陽に近づきすぎて、見ることが出来ません。
見やすい星座†
午後8時頃には、南東の空に、冬の星座が集合します。オリオン座やふたご座、おうし座とおなじみの星座が出てきて、にぎやかです。すばる(プレアデス星団)も良く見えるます。
秋の星座は、西の空に沈み始めています。
今月の流星†
3日(金)〜4日(土)に、三大流星群のひとつ、しぶんぎ座流星群がピークとなります。三日月が午後7時には沈んで、月明がなく、絶好の機会です。
今年、8月のペルセウス座流星群、12月のふたご座流星群は、月があって、見づらいため、2014年は、三大流星群では、この流星群だけが良条件となります。
天文現象と関連行事†
- 1月 1日(水)初日の出 東京では、6:50
- 1月 1日(水)新月
- 1月 2日(木)日没直後の西の極超低空で、金星と月齢1.0の月が離角3度まで接近
- 1月 3日(金)三日月
- 1月 3日(金)〜 4日(土)しぶんぎ座流星群がピーク(極大予想時刻4日午前4時)
- 1月 7日(水)以降 Orbital 1 シグナス補給機打上げ
- 1月 8日(木)上弦
- 1月12日(日)宵の南東の空高く、アルデバランに月齢11の月が接近。近くにヒアデス星団
- 1月15日(水)宵の東の空で、木星に月齢14の月が接近
- 1月16日(木)満月
- 1月20日(月)〜29日(水)GLOBE at Night 2014
- 1月23日(木)夜半過ぎの南東の空で、火星に月齢22の月が接近(火星、スピカの右に月)
- 1月23日(木)TDRS-L(Tracking and Data Relay Satellite-L)打上げ
- 1月24日(金)下弦
- 1月24日(金)夜半過ぎの南東の空で、スピカに月齢23の月が接近(火星、スピカの左下に月)
- 1月26日(日)未明の南東の空で、土星に月齢25の月が接近(土星の左下に月)
- 1月29日(水)日の出前の南東の超低空で、金星に月齢28の月が接近
- 1月31日(金)新月
ちなみに2月は、
- 2月 1日(土)日没直後の西南西の低空で、水星に月齢2の月が接近
- 2月 1日(土)〜2日(日)星なかまの集い〜天文楽サミット〜 西脇市立青年の家
- 2月 2日(日)三日月
- 2月 7日(金)上弦
- 2月 8日(土)宵の南のほとんど天頂で、月齢9の月がヒアデス星団の中を通過
- 2月11日(火、祝)宵の南東の空高く、木星に月齢12の月が接近
- 2月15日(土)満月
- 2月20日(木)夜半の南東の空で、火星にスピカの間に月齢21の月が来る
- 2月22日(土)未明の南の空で、土星に月齢23の月が接近(最接近時08:05 離角:1度)
- 2月22日(土)SpaceX-3 ドラゴン補給機打上げ
- 2月23日(日)下弦
- 2月26日(水)日の出前の南東の低空で、金星に月齢27の月が接近(月没時大接近、東京で14時過ぎ)
- 2月28日(金)日の出直前の南東の極超低空で、水星に月齢29の月が接近
- 2月28日(金)GPM(全球降水観測計画)主衛星打上げ H-IIAロケット23号機の打上げについて
双眼鏡、小望遠鏡のある人は†
- 新月の 1日(水)から三日月となる 3日(金)頃、下弦となる1月24日(金)頃から三日月となる2月 2日(日)頃に星雲星団、天の川の見頃となります。
- すばるは、プレアデス星団とも言われ、星の大集団です。場所がわかれば、肉眼でも見つかり、双眼鏡でも導入しやすいので、双眼鏡で目的の星を導入する練習にもなります。
- オリオン座の三ツ星の左下にある小三ツ星の真ん中の星はオリオン座大星雲に囲まれています。双眼鏡で見ると、淡いガスに包まれているように見えるかもしれません。透明度が良い日に挑戦してみてください。
- 冬の天の川は非常に淡いですが、明るい散開星団が、いくつかあります。星図で探して、是非、双眼鏡でトライしてみてください。
- 東の空に昇っている木星は、夜中に南中し、観測の好機です。小さな望遠鏡でも木星の4大衛星(ガリレオ衛星)が見えるはずです。また、気流がよければ、木星本体の縞模様も見られるかもしれません。
※双眼鏡は、倍率6〜10倍で口径30〜50mmを推奨します。