2013年6月の夜空

今月の一番星は何?

日没は、茨城付近では、午後7時頃となります。

今月の一番星は、今まで一人勝ちだった木星に代わり、群雄割拠、どれが一等星になるか、見てみなければわかりません。その日の天候はもちろん、微妙な空の暮れ方で、初めに見える星がくるくる変わると思います。是非、暮れ行く空と景色を眺めながら、みんなで、探してみましょう。
その候補は、北西の超低空の金星(−4等)か、北西の低空、カペラ(0等)、南西の低空、プロキオン(0等)、空の高いところでは、北東の中天の白い星ベガ(0等)か、ほとんど真上の金色の星アークトゥルス(0等)です。夕方、日が沈んだら、誰が最初にどの星を一番星として見つけるか、競争してみましょう。

夕空の見時

日没直後の西の超低空での金星(−4等)と細い月やほかの惑星との接近は、高度を下げすぎて太陽方向になってしまう木星が一抜けして、水星(−1等)との位置変化がメインとなります。6月20日(木)頃まで楽しめるでしょう。非常に低空での現象のため、西側にほとんど障害物がなく地平線が見渡せる場所で、透明度の非常によい天候が求められます。場合によっては、双眼鏡が必要になるかもしれません。ただし、双眼鏡を使用する際には、誤って太陽を見ることがないよう、必ず、日没後に観望するよう、十分、注意してください。以下に、特徴的な並びになる日をまとめます。この他の日でも、水星と金星が近くにいますので、透明度が良くて、西側の開けた場所に行ける機会がありましたら、ぜひ、挑戦してみてください。

三日月と満月

三日月は11日(火)、半月(上弦)は17日(月)、10日〜16日は、西空に三日月形の月が見られます。満月は23日(日)です。

今月の惑星

南の空に土星(0等)が昇っています。土星の見時です 。金星(−4等)は、日没直後の西の超低空にあり、ほとんど同じ光度を保ちます。13日に東方最大離角となる水星(−1等)は、夕空では今年一番の好機ですが、13日を過ぎると急に高度を下げ、中旬過ぎには、沈んでしまいます。また、この金星と水星が、日没直後の西の超低空に集まります。火星(1等)、木星(−2等)は、太陽に近くなりすぎて見えません。

見やすい星座

春の星座の見時です。午後8時の南の空には、北斗七星から始まる春の大曲線の星々、うしかい座の一等星(0.0等)アークトゥルス、白くおしとやかに輝くおとめ座の一等星スピカ(1.0等)、いびつな四辺形のからす座がよく見えています。うしかい座は、いびつな五角形の下にアークトゥルスがある形、おとめ座は、大きな小文字のyの形の星のならびです。
東の空には、こと座のベガ(0.0等)が昇っていて、夏の大三角形の他の二つの星、はくちょう座のデネブ(1.3等)、わし座のアルタイル(0.8等)が昇ってきます。また、さそり座も南東の空にすでに顔を出しています。

天文現象と関連行事

ちなみに7月は、

双眼鏡、小望遠鏡のある人は

※双眼鏡は、倍率6〜10倍で口径30〜50mmを推奨します。


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Last-modified: 2014-12-27 (土) 13:33:39