2013年3月の夜空

今月の一番星は何

日没は、茨城付近では、午後5時半過ぎ〜午後6時頃となります。

今月の一番星は、日没後、南西の空ほとんど真上に、明るい金色にかがやく輝く木星(−2等)です。

夕空の見時

夕方の南の空には、冬の星座が勢ぞろいしています。7つの一等星に加え、真上には非常にまばゆく輝く一番星の木星もあって、空の暗くなって行くのとともに、豪華な星空が姿を現してくるでしょう。

一方、西の空では、日没食後の超低空でパンスターズ彗星(C/2011 L4)が見えるかもしれません。当初の予想光度よりも明るくならず、最高でも2等ですので、肉眼ではほとんど無理で、観望には双眼鏡を使うことになるでしょう。日頃使い慣れた双眼鏡を使ってみて下さい。また、日没時に高さが15度ちょっとしか上がらないので、西に全く障害物がない場所で、透明度が非常によくなければ、難しいでしょう。また、空の明るさも日没後30分〜1時間以上経たないと、2〜3等星の淡い対象は見えてこないでしょう。となると、高さはさらに低くなり、空の明るさが暗くなるのと、彗星の沈んで行くののせめぎ合いの中で、ギリギリ見られる瞬間があるかもしれないという、難しいものになりそうです。なお、6日(水)くらいから、西の空に見え始めます。高さを考えると9日(土)以降、ただし、14日(木)には、意外に明るい三日月が出てきますので、その間までが、勝負かもしれません。それ以降は、月が明るくなりますので、さらに難しくなります。

三日月と満月

三日月は14日(木)、半月(上弦)は20日(土)、13日〜19日は、西空に三日月形の月が見られます。満月は27日(日)です。

今月の惑星

南西のほとんど真上の空に木星(−2等)が昇っています。宵空で非常によく目立つ明るい星となります。午後10時頃には、土星(1等)が昇ってきます。火星(1等)と金星(−4等)は、太陽に近くなりすぎて、見えません。水星(0等)は、中旬以降、夜明け前の東の空に見えますが、これも高度が上がらず(4月1日の西方最大離角でも日の出直前高度10度)見づらいでしょう。

見やすい星座

南西には7つの一等星にまばゆい木星が加わった豪華な冬の星座、南東には、春の星座のしし座などが出ています。しし座は、クエスチョンマークを左右ひっくり返した形(「ししの大がま」といいます。)の星の並びを見つけて、ライオンのたてがみに見立てると右側を向いたライオンの姿が見えてきます。クエスチョンマークの点の部分は1等星でレグルスと呼びます。また、北斗七星が天高くあり、柄の曲がりのなりにのばした曲線の先には非常に明るい金色の1等星(0.0等)アークトゥルスがあります。

天文現象と関連行事

ちなみに4月は、

双眼鏡、小望遠鏡のある人は

※双眼鏡は、倍率6〜10倍で口径30〜50mmを推奨します。


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Last-modified: 2014-12-27 (土) 13:33:40