2013年2月の夜空†
今月の一番星は何†
日没は、茨城付近では、午後5時過ぎ頃となります。
今月の一番星は、日没後、南東の空ほとんど真上に、明るい金色にかがやく輝く木星(−3等)です。
夕空の見時†
夕方の東の空には、冬の星座が勢ぞろいしています。7つの一等星に加え、真上には非常にまばゆく輝く一番星の木星もあって、空の暗くなって行くのとともに、豪華な星空が姿を現してくるでしょう。
一方、西の空では、日没直接の超低空で惑星同士の接近が見られます。2月8日(金)頃〜11日(月、祝)頃の間、日の沈んだ直後、高度10度ほどの超低空で、火星(1.2等)と水星(0.5等)が接近します。西側の地平線が見渡せるような場所で、空が澄んでいる時ではないと難しいでしょうが、そういう好条件があれば、ぜひ、挑戦してみてください。8日(金)には、離角24分ほどまで大接近し、また、11日(月、祝)には、この近くに月齢1.2の非常に細い月が来ますので、探す道しるべにもなりますし、美しい眺めとなります。
三日月と満月†
三日月は13日(水)、半月(上弦)は18日(月)、11日〜17日は、西空に三日月形の月が見られます。満月は26日(火)です。
今月の惑星†
南東から南のほとんど真上の空に木星(−3等)が昇っています。宵空で非常によく目立つ明るい星となります。真夜中の午前0時頃には、土星(1等)が昇ってきます。水星(0等)は、2月17日(日)に東方最大離角となって、日の出時の高度が17度となり、夕方としては、今年一番見やすい日となります。2月7日頃から20日頃まで見られるでしょうか。火星(1等)は、西の空の超低空にいて、見つけるのが難しそうですが、8日頃から水星が、11日には月が近づきますので、挑戦してみてください。明けの明星として朝方の空を賑やかにしてくれた金星(−4等)は、太陽に近くなりすぎて、見えません。
見やすい星座†
先月に引き続き、7つの一等星にまばゆい木星が加わった豪華な冬の星座をお楽しみください。
天文現象と関連行事†
- 2月 2日(土)未明の南東の空でスピカに月齢21.7の月が接近(離れて左下に土星があり、月、スピカ、土星で一直線に並ぶ)
- 2月 3日(日)未明の南東の空で土星に月齢22.7の下弦の月が接近、土星の右に月が並ぶ。
- 2月 3日(日)下弦
- 2月 8日(金)日没直後の西の超低空で火星に水星が離角24分まで大接近
- 2月10日(日)新月
- 2月11日(月)日没直後の西の超低空で、縦に並ぶ火星、水星の右に月齢1.2の細い月が接近し、3天体が集合
- 2月18日(月)上弦
- 2月18日(月)宵の西の天頂近くで、木星に月齢8.2の上弦の月が離角約2度まで接近
- 2月26日(火)満月
ちなみに3月は、
- 3月 1日(日)SpaceX-2 ドラゴン補給機打ち上げ
- 3月 2日(月)〜3日(火)星なかまの集い〜天文楽サミット〜 西脇市立青年の家にて
- 3月 3日(日)GLOBE at Night 2013
- 3月 5日(火)下弦
- 3月10日(日)頃から、日没直後の西の低空で、パンスターズ彗星(C/2011 L4)が見え始める
- 3月12日(火)新月
- 3月18日(月)宵の西の天頂近くで、木星に月齢6.7の月が接近
- 3月19日(水)SUN-EARTH DAY by NASA
- 3月20日(木)20:02 春分、春分の日
- 3月20日(木)上弦
- 3月20日(木)〜23日(土)日本天文学会春季年会 埼玉大学にて、日本天文学会 第15回ジュニアセッション 埼玉大学にて
- 3月20日(木)頃から、パンスターズ彗星(C/2011 L4)が夜明け前の東の低空でも見え始める
- 3月24日(日)高校生天体観測ネットワーク(Astro-HS)全国フォーラム 市民会館おおみや 小ホールにて
- 3月27日(水)満月
- 3月28日(木)夜中の南東の空でスピカに月齢16.7の月が離角約1度まで接近
- 3月28日(木)ソユーズTMA-08M打ち上げ(35/36次長期滞在宇宙飛行士)
- 3月29日(金)夜中の南東の空で土星に月齢17.7の月が接近(土星の右に月)
- 3月31日(日)〜 4月9日(火)GLOBE at Night 2013
双眼鏡、小望遠鏡のある人は†
- 3日(日)の下弦から13日(水)頃まで、星雲星団、天の川の見頃となります。
- 先月に引き続き、オリオン座大星雲(M42)、木星が見頃です。
※双眼鏡は、倍率6〜10倍で口径30〜50mmを推奨します。