2011年12月の夜空†
今月の一番星は何?†
冬至もあり、日没は午後4時半過ぎとなります。
今月の一番星は、日没直後夕焼けの西空に輝く宵の明星、金星(−4等)です。
または、西の空が曇っているときは、東の空に金色に輝く木星(−3等)でしょう。
夕空の見時†
宵の明星、金星(−4等)が夕焼け空に明るく輝いています。27日(火)には、この金星に三日月が近づきます。西の空が開けているところがあれば、夕空に(午後4時半過ぎ)、探してみてください。
三日月はいつ?†
三日月は27日(月)、半月(上弦)は2日(金)、先月より続き1日までと27日以降は、西空に三日月形の月が見られます。晴れたら見てみてください。
今月の惑星†
夕方、西の空に輝く宵の明星、金星(−4等)が明るいです。夕方から東の空に木星(−3等)が昇っています。
6日(火)には、木星のすぐ上に満月前の月が来ます。
27日(火)には、金星のすぐ上に三日月が来ます。
見やすい星座†
夕方の真上の空から西にかけて、夏の大三角形があります。
午後5時頃には、秋の星座が空をにぎわしています。
北東の空には、W字でおなじみのカシオペヤ座が横になっています。
また、今年は、東の空に非常に明るい星、木星(−3等)がいるので、わかりづらいですが、それより上、南というか真上にかけて、それよりはずっと暗い4つの星(2等と3等)が斜めになった大きな台形の形に並んでいます。見方によっては、いびつな菱形の並びに見えるかもしれません。「秋の四辺形」とか「ペガススの四辺形」と呼ばれています。ペガスス座の一部です。上、右、下の星がペガスス座に属しています。残りの左の星から斜め下にカーブした星の並びがあります。これは、アンドロメダ座です。カーブの一番先の星は、上下にいくつか3等星が並んでいますが、ペルセウス座です。カーブの上の方に先ほどのカシオペヤ座があります。カシオペヤ座から北極星を探せますが、見つかりますでしょうか?
午後8時頃には、東からオリオン座が昇ってきて、冬の星座が顔を出してきます。
天文現象と関連行事†
- 12月 1日(木)海王星に月齢6の月が接近
- 12月 2日(金)上弦
- 12月 4日(日)天王星に月齢9の月が接近
- 12月 6日(火)木星に月齢15の月が接近
- 12月10日(土)満月 皆既月食 Eclipses Without Borders
- 12月14日(水)〜15日(木)ふたご座流星群 月齢19
- 12月17日(土)夜半の東の空で火星に月齢22の月が接近
- 12月18日(日)下弦
- 12月20日(火)未明の南東の空で土星に月齢25の月が接近
- 12月22日(木)冬至 100万人のキャンドルナイト、Seasons Without Borders
- 12月23日(金)天皇誕生日
- 12月23日(金)明け方の南東の低空で水星に月齢28の月が接近
- 12月25日(日)新月
- 12月27日(火)夕方の南西の空で金星に月齢3の月が接近
- 12月29日(木)海王星に月齢5の月が接近
ちなみに1月は、
- 1月 1日(日)元日
- 1月 1日(日)上弦
- 1月 3日(火)木星に月齢10の月が接近
- 1月 3日(火)〜4日(水)しぶんぎ座流星群極大(月齢11)
- 1月 9日(月)成人の日
- 1月 9日(月)満月
- 1月14日(土)夕方の南西の空で金星が海王星に接近
- 1月14日(土)火星に月齢21の月が接近
- 1月16日(月)下弦
- 1月16日(月)土星、スピカに下弦の月が接近
- 1月19日(木)朝、夜が明けてからさそり座δ星が月齢26の月に隠される
- 1月22日(日)明け方の南東の超低空で水星に月齢29の月が接近
- 1月25日(日)新月
- 1月30日(月)宵空で木星に月齢7の月が接近。下の方には金星も
- 1月31日(火)上弦
双眼鏡、小望遠鏡のある人は†
- 18日(日)の下弦から27日(火)頃まで、星雲星団、天の川の見頃となります。
- 12月も秋の天の川の川くだりができます。また、二重星団、アンドロメダ座銀河も挑戦してみてください。
- 大きな望遠鏡がある方は、木星がまだ見頃です。冬は一般に気流が悪くて、惑星観測には適さないとはいわれますが、曇ってはいないけど、どんよりした日(?)に、気流が安定して模様のよく見える日があったりします。挑戦してみてください。
※双眼鏡は、倍率6〜10倍で口径30〜50mmを推奨します。