2010年9月の夜空

今月の一番星は何?

夕焼けの中に非常に明るく輝く宵の明星、金星(−4等)、24日(金)には最大光度(−4.6等)となり、今年の夕空では最も明るくなります。明るすぎて、昼間の青空にも見えるそうですが、近くに太陽がありますので、挑戦する場合は、十分に注意して探してください。23日(木)には秋分もあり、日の入りは「つるべ落とし」に早くなっていきますので、夕空を眺める機会が増えるのではないでしょうか。その中で、明るい金星は非常に目立つでしょう。ただし、高度は徐々に下がっていきますので、10月には見づらくなってしまいます。今月のうちに、まぶしいばかりの宵の明星を楽しんでください。
夕空の明るさが終わり、真っ暗になってからは、東から昇ってくる木星(−3等)が、最も明るい星となります。

夕空の見時

先月まで、夕空に集合して楽しませてくれた惑星は見づらくなり、今月は最大光度となる金星の独壇場となります。11日(土)には、この金星に三日月が近づきます。西南西の低空での現象ですので、そちらがよく開けたところで、日没前から探してみてください。
夕焼けが終わったころ、東に明るい金色の星が昇ってきます。木星(−3等)です。

  • 11日(土)三日月が金星に接近します。

三日月はいつ?

三日月は11日(土)、半月(上弦)は15日(水)、その間は西空に三日月形の月が見られます。晴れたら見てみてください。

今月の月

9月22日(水)は、中秋の名月でお月見です。「この月の月」を愛でるのは、夏は月の高さが低すぎて(太陽の冬至の高さに近くなります)色が黄色くなりすぎ、冬は高すぎて(夏至の太陽の高さ位)見づらく、月が春分の太陽の高さで「ちょうどよい」からでしょうか。色も、黄色い着色が少なくなり、かといって冬のような冴え冴えさもなく、ちょうどよい色のような気がします。(だったら、月の高さが秋分点に近い、春でもよさそうですが.....、春はお花見があるということで。)
ちなみに満月は、今年の場合、翌日の23日(木)となります。満月と十五夜がずれるのは、月の軌道が楕円であり、ケプラーの法則どおり、新月から満月までの時間が13.9日〜15.6日と変化してしまうためです。新月の瞬間が陰暦朔日(ついたち)のはじめ(0時ごろ)にあるのか、後のほう(24時直前)にあるのかで、約一日さらにずれる可能性があり、また、0日ではなく1日から数えますから、満月は、陰暦十四日〜十七日になる可能性があるわけです。(陰暦8月15日が十五夜、つまり、中秋の名月です。)

今月の惑星

日が沈んですぐの宵の明星、金星(−4等)は24日(金)に最大光度−4.6等となりますが、西の空低くなっていきます。
昼間の青空にも見えるといいますが、太陽の近くですので、目を傷めないよう、十分注意してください。青空で目のピントの目標が見つからず、なかなか見つけるのは難しいと思いますが、挑戦するなら、太陽の東側40度(腕をいっぱいに伸ばして握りこぶし4個分)離れたところを探してみてください。ぽつんと光の点が見つかるかもしれません。
先月までよく見えていた、火星と土星は太陽に近づきすぎて、見ることができません。

午後7時過ぎには東の空に明るく金色に輝く木星(−3等)が昇り、一晩中見えています。宵闇とともに金星が西に沈んだ後、最も明るい星となります。

20日(月)には、水星(−1等)が日の出前の東天で西方最大離隔(もっとも太陽から離れる)となります。特に、秋の朝方は、高度が高くなり見やすくなりますので、朝早く起きられたら、挑戦してみてください。日の出は午前5時半ごろですので、5時ごろには、東のよく開けたところで低空を探してみましょう。

見やすい星座

夏の大三角が真上に来ます。
ほとんど真上に、夏の大三角の一等星、ベガ(こと座)、デネブ(はくちょう座)、アルタイル(わし座)が昇っています。大きな直角三角形の明るい星の並びを探してみてください。ちょっと上向きすぎて首が痛くなるくらいなので、首を痛めないように気をつけてください。
北の空には、わかりやすいWの星の並び、カシオペヤ座が昇り、そこから、夏の大三角の中を通って南のいて座まで、天の川が真上をぐるりと通っています。

東の空には、秋の四辺形、ペガスス座が昇ってきます。その前にみずがめ座が昇っているはずですが、特徴である「三ツ矢」の星の並びがわかるでしょうか?

※ここでは、1等級(小数点以下四捨五入)とそれより明るい星を一等星と表記しています。星座をたどる場合、1等級とそれより明るい星をたとえ−1等級でも一等星と呼ぶことが多いです。星座を覚えやすく(説明しやすく?)するための慣例のようなものです。

見やすい(かも)天文現象

  •  1日(水)スピカに月齢22の月が接近
  •  2日(木)下弦
  •  8日(水)新月
  • 11日(土)夕方の西天で、金星(−5等)に三日月が接近
  • 15日(水)上弦
  • 19日(日)木星(−3等)が天王星(6等)の南49分を通過
  • 20日(月)水星が明け方の東天で西方最大離角(高度も最も高くなり、今年一番の見やすさ)
  • 22日(水)中秋の名月
  • 23日(木)満月
  • 23日(木)木星(−3等)に満月が接近
  • 24日(金)金星(−5等)が最大光度(-4.6等)

ちなみに10月は、

  •  1日(金)下弦
  •  8日(金)新月
  • 12日(火)くじら座のミラ極大付近
  • 15日(金)上弦
  • 20日(水)十三夜(後の月)
  • 20日(水)木星(−3等)に月齢13の月が接近
  • 23日(土)満月
  • 25日(月)夕方の東天でプレアデス星団(すばる)に月齢18の月が接近

双眼鏡、小望遠鏡のある人は

  • 7日(土)頃以降、月が昇るのが遅くなり、8日(金)の新月を挟んで三日月の11日(金)頃まで星雲星団、天の川の見頃となります。
  • 11日(金)以降の三日月〜満月がきれいです。
  • 空が暗くなる20時頃には、天の川が北側のカシオペヤ座から天候付近のの夏の大三角を突き抜けて南のいて座にかけて流れています。特に、夏の大三角の中、デネブを含むところからさそり座のしっぽにかけて、天の川の濃いところです。月がない夜は、天の川があまり見えなくても、双眼鏡でこの辺を適当に見てみてください。細かい星がたくさんあることに気づくでしょう。真上になりますので、首を痛めないように気をつけましょう。天の川がわかったら、ぜひ、双眼鏡で天の川下りをしてみてください。空にはこんなに星があるんだと驚かされるでしょう。また、細かい星のいろいろな並び方を発見するのも楽しいです。星図や解説本があるなら、星団や星雲にも挑戦してみてください。
  • 地球より太陽に近い金星は、満ち欠けを起こしますが、先月、東方最大離角となって半分に欠けた金星が、今月24日の(金)の最大光度の頃には三日月形となり、見かけの直径も大きくなります。小さな望遠鏡でも三日月形の珍しい金星を見ることができます。この機会に確認してみてください。
  • 日暮れすぎには木星(−2等)が昇ってきます。木星を見るのに最適の季節となりました。今は、普通2本見える太い縞が1本になっているそうです。珍しい現象なので、ぜひ、挑戦してみてください。小口径の望遠鏡でも木星の縞が1本なのか2本なのかは確認できるはずです。
  • 双眼鏡でこの木星を見ると、同視野に天王星があります。天王星は6等で、他の星と見分けがつかないかもしれません。ちょっと、青みがかった星なのですが、わかるでしょうか。

※双眼鏡は、倍率6〜10倍で口径30〜50mmを推奨します。

天文宇宙関連行事

  • 9月11日(土)〜10月10日(日)第2回東京国際科学フェスティバル
  • 9月12日(日)宇宙の日
  • 9月16日(木)以降 STS-133(ディスカバリー)打ち上げ
  • 9月18日(土)International Observe the Moon Night
  • 9月22日(水)中秋の名月
  • 9月23日(木)秋分

    10月の主な行事

  • 10月 4日(月)〜10月10日(日)世界宇宙週間
  • 10月11日(月)体育の日
  • 10月20日(水)後の月(十三夜)

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Last-modified: 2014-12-27 (土) 13:33:42 (1723d)