今月も、ダントツで夕焼けの中に非常に明るく輝く宵の明星、金星(ー4等)です。高度が高くなって、先月より更に見やすくなります。日が沈んだら、夕空を見てください。まぶしいくらいの宵の明星を見つけられるでしょう。
夕焼けの中に明るい宵の明星、金星が輝き、夕空が暗くなるつれ、その近くにふたご座の一等星ポルックス、二等星のカストル、ぎょしゃ座の一等星カペラが見え始め、そして、西の地平線に沈んでいきます。また、南西に高く赤い火星(1等)が明るく見えます。さらに、南の空高く金色の土星(0等)が見えています。
16日(日)、月齢2の非常に細い月が金星のすぐ近くに来ます。
翌17日(月)には、三日月が金星の左上に行き、夕空を楽しませてくれます。
さらに、20日(木)には、上弦前の月齢7の月が火星に近づきます。
三日月は17日(月)、半月(上弦)は21日(金)、その間は西空に三日月型の月が見られます。晴れたら見てみてください。
満月は、28日(金)です。
まず、日が沈んですぐの宵の明星、金星(ー4等)。
夕方に南西の空で非常に明るい赤い星、火星(1等)。暗くなるに従い、西に傾いていきます。
南東から南の空には、金色の土星(1等)。暗くなるに従い、昇ってきます。
明け方の東の空に木星(ー2等)が昇ってきます。
先月同様、北斗七星(を含むおおぐま座)が、北の空高く昇っています。
北斗七星の柄の部分のカーブをのばしていくと、うしかい座の一等星アークトゥルス、おとめ座の一等星スピカと春の大曲線がたどれます。さらにこのカーブをのばすと、ひずんだ四辺形のからす座が南に低く見られるかもしれません。もちろん、北斗七星の水を汲む側の端の2星から北極星が探せます。
アークトゥルス、スピカと二等星のデネボラで春の大三角形がわかれば、デネボラがしっぽで右(西)側に胴体があり更にたてがみをなびかせたしし座の姿が浮かび上がります。
※ここでは、1等級(小数点以下四捨五入)とそれより明るい星を一等星と表記しています。星座をたどる場合、1等級とそれより明るい星をたとえ−1等級でも一等星と呼ぶことが多いです。星座を覚えやすく(説明しやすく?)するための慣例のようなものです。
ちなみに6月は、
※双眼鏡は、倍率6〜10倍で口径30〜50mmを推奨します。