2010年3月の夜空

今月の一番星は何?

 東の空、より東よりの高い位置の赤い火星(0等星)か、より南よりの低い位置の白いシリウス(−1等星)か。どっちが先に見えるか、見つかるか、みんなで探してみてください。
下旬からは、夕焼けの中に非常に明るく輝く宵の明星、金星(−4等)が、急に目立ってきて、一番星の座を奪うことになるでしょう。これから、9月まで、夕空の金星が一番星として君臨、月や他の惑星などとの近寄ったり離れたりのドラマを演じることになります。

夕空の見時

 日が沈んで暗くなった頃、東の空で高い位置の赤い火星と低い位置の白いシリウスが色を競い合うのがわかります。
21日(日)には上弦の月が西空ですばる(プレアデス星団)の近くに来ますが、月が明るすぎて、わかりづらいかもしれません。
29日(月)には、東の空から、0等星の土星と満月近くの月が並んで昇ってきます。

三日月はいつ?

 三日月は18日(木)、半月(上弦)は23日(火)、その間は西空に三日月型の月が見られます。晴れたら見てみてください。
 満月は、1日(月)と30日(火)の2度あります。

今月の惑星

 夕方の東の空、午後8時頃にほとんど真上の空で非常に明るい赤い星、火星(0等)。双眼鏡で火星を見るとその近くにまばらな暗い星の集まりがあります。プレセペという散開星団です。(M44ともいいます。)
 午後7時過ぎには、金色の土星(1等)が昇ってきます。
 下旬からは、明るい宵の明星、金星が、夕空に輝きだします。

見やすい星座

 やっぱり、東の空に現れる雄大なオリオン座!北を見ると、カシオペヤ座がわかる(かな?)。
 夕方の南の空には、一等星(赤いベテルギウス、白いリゲル)を2つ持つオリオン座を筆頭に、一等星が7つある豪華な冬の星座が輝きます。おおいぬ座のシリウス、こいぬ座のプロキオン、ふたご座のポルックス、ぎょしゃ座のカペラ、おうし座のアルデバランです。しかし、月半ばには東の空に傾き始め、明るい火星に導かれるように春の星座が東の空に昇り始めます。北東の空に立ち上がった北斗七星(を含むおおぐま座)しし座も東から出てくる明るい土星と火星の間にあります。
夜遅くまで見ていると、春の大曲線からたどる一等星、アークトゥルス、スピカと、しし座のしっぽの2等星デネボラを結んでできる春の大三角がわかるかもしれません。

※ここでは、1等級(小数点以下四捨五入)とそれより明るい星を一等星と表記しています。星座をたどる場合、1等級とそれより明るい星をたとえ−1等級でも一等星と呼ぶことが多いです。星座を覚えやすく(説明しやすく?)するための慣例のようなものです。

見やすい(かも)天文現象

双眼鏡、小望遠鏡のある人は

春分

3月21日(土)02:32、春分を迎えます。空の見かけの太陽の通り道「黄道」と、地球の赤道をそのまま空に投影した「天の赤道」の交わる点を「春分点」(北半球が春の時期に太陽が通る点)と「秋分点」(北半球が秋の時期に太陽が通る点)といいますが、太陽中心がこの春分点を通る瞬間を「春分」といいます。春分の日は、法律により、この春分を含む日付近に国会の議決により決定されることになっています。この議決は、次の年のものが行われるそうなので、正式に春分の日がわかるのは、前の年ということになるようです。ただし、春分を含む日以外の日になったことはないようです。


トップ   編集 凍結解除 差分 履歴 添付 複製 名前変更 リロード   新規 一覧 検索 最終更新   ヘルプ   最終更新のRSS
Last-modified: 2014-12-27 (土) 13:33:37