2月の上旬、夕空の西天低く夕焼けの中に明るい星、木星(−2等星)が見えますが、低すぎてわからないかもしれません。
東側を見ると、昇ってきたばかりの赤い星、火星(−1等星)が、もっと南側には、白い星、シリウス(−1等星)が見えます。どれが、一番星になるか、その日次第ですね。みんなで、探してみましょう。
2月の中旬、下旬は、木星は夕方には沈んでしまい、東の空の火星(赤)か、南東のシリウス(白)か。どっちが先に見えるか、見つかるか、探してみてください。いや、場合によっては南にあるオリオン座の白いリゲル(0等星)かも。
今月は、木星が上旬には沈んでしまって、西の夕空は寂しくなりますが、東の方を見ると赤い火星と白いシリウスが色を競い合うのがわかるかもしれません。26日(金)には満月前(月齢12)の月が東天の火星の近くに来ます。
三日月は17日(水)、半月(上弦)は22日(月)、その間は西空に三日月型の月が見られます。晴れたら見てみてください。
満月は、今月はありません。珍しい年です。
夕方の東の空、午後8時頃に南東の空で非常に明るい赤い星、火星(−1等)。双眼鏡で火星を見るとその近くにまばらな暗い星の集まりがあります。プレセペという散開星団です。(M44ともいいます。)
午後10時過ぎには土星(0等)が昇ってきます。
やっぱり、南東の空に現れる雄大なオリオン座!北を見ると、カシオペヤ座がわかる(かな?)。
夕方の南東の空には、一等星(赤いベテルギウス、白いリゲル)を2つ持つオリオン座を筆頭に、一等星が7つある豪華な冬の星座が輝きます。オリオン座から一等星をたどると、左下の非常に明るく白い星おおいぬ座のシリウス、その上にシリウスよりは暗い一等星のこいぬ座のプロキオン。ちなみに、ベテルギウス、シリウス、プロキオンは雄大な正三角形に並んでいて「冬の大三角」とも呼ばれます。さて、プロキオンの斜め上に縦に斜めに二つ並んだ星がふたご座のカストルとポルックス、このうち下の方、弟のポルックスが1等星で、上の方の兄のカストルは2等星になります。その上の方、首が痛くなるくらい上(天頂付近)を見ると黄色い一等星、ぎょしゃ座のカペラ、オリオン座の右側に戻ってVの字に並ぶ星の下の端の星が赤い暗めの一等星おうし座のアルデバランです。オリオン座のベテルギウスから、リゲル、シリウス、プロキオン、ポルックス、カペラ、アルデバランとたどると巨大な大文字のGの形に一等星が並ぶことから「グレートG」と呼ばれています。
※ここでは、1等級(小数点以下四捨五入)とそれより明るい星を一等星と表記しています。星座をたどる場合、1等級とそれより明るい星をたとえ−1等級でも一等星と呼ぶことが多いです。星座を覚えやすく(説明しやすく?)するための慣例のようなものです。
※双眼鏡は、倍率6〜10倍で口径30〜50mmを推奨します。